セックが大幅続伸、22年3月期利益は計画上振れで着地

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2022年4月26日 12時54分

セック<3741>が大幅続伸している。25日の取引終了後、集計中の22年3月期単独業績について、営業利益が10億5000万円から10億6200万円(前の期比5.0%増)へ、純利益が7億5000万円から7億8000万円(同7.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。

主要顧客である移動体通信事業者向け開発の減少などで売上高は67億円から65億6000万円(同0.5%増)へ下振れたものの、外注費の削減や生産性の向上で売上原価を低減させたことが利益を押し上げた。また、利益上振れに伴い、59円を予定していた期末一括配当を61円(前の期57円)に引き上げている。

同時に、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公募事業「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」の委託先に採択されたと発表しており、これも好材料視されている。九州工業大学が代表事業者となり、同社のほか日立製作所<6501>などが参画するプロジェクトで、人の脳の仕組みを数式化した機械学習アルゴリズムの一つであるレザバー計算モデルを実行する集積回路チップ(エッジAIチップ)を開発し、AIを搭載したエッジデバイスとしてロボットやIoT分野に応用し、実用化を目指すという。同社は、プログラミング可能な集積回路であるFPGAに九州工業大学で研究中のレザバー計算モデルCBM-RC(カオスボルツマンマシンを利用したレザバー計算モデル)を搭載するための開発を行うとしている。

出所:MINKABU PRESS

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