「防衛」が5位、自民の安保戦略で防衛費増額を提言<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が5位となっている。
自民党は26日、政府の外交・防衛政策の基本方針となる国家安全保障戦略に関する提言案を取りまとめた。敵基地攻撃能力を反撃能力へ名称変更した上で保有することを求めたほか、安全保障環境の認識についてロシアや中国を脅威に位置づけた。また、防衛費に関してはGDP比2%以上を念頭に、5年以内に必要な予算水準の達成を目指す方針が示された。
防衛費を巡っては、自民党の茂木敏充幹事長が同日に来年度予算で6兆円台半ばを確保すると発言したことが伝わっている。ウクライナ危機をきっかけに世界的に防衛費拡大の流れが強まりつつあるなか、海外株式市場では米国のロッキード・マーチン<LMT>やレイセオン・テクノロジーズ<RTX>、英BAEシステムズなど軍需関連株が堅調な値動きを続けている。ここ全体不安定相場のなかにあって、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株としての側面を評価する向きもあるとみられる。
東京市場の防衛関連株では、きょうは外資系証券のレーティング引き上げがあった三菱重工業<7011>の上昇が際立つ。関連主力どころのIHI<7013>、川崎重工業<7012>も全体軟調地合いのなかしっかりの展開。このほか、地政学リスクが高まった際に条件反射的に買われる石川製作所<6208>、細谷火工<4274>、豊和工業<6203>などを引き続き注視しておきたい。