話題株ピックアップ【夕刊】(1):特殊陶、アルプスアル、日立

注目
2022年5月2日 15時14分

■伯東 <7433>  2,663円  +359 円 (+15.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

伯東<7433>は続急伸。4月28日の取引終了後、上限を80万株(発行済み株数の4.05%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は22年5月1日から23年4月30日まで。あわせて、5月16日付で100万株の自社株を消却すると発表している。同時に発表した23年3月期連結業績予想は、売上高1970億円(前期比2.9%増)、営業利益70億円(同4.2%減)、純利益50億円(同0.6%増)を見込む。半導体製造関連の活発な設備投資により、引き続き真空機器やプリント基板製造装置の好調が予想されるほか、車載用途ICの伸長を見込む。なお、22年3月期決算は、売上高1914億9500万円(前の期比15.8%増)、営業利益73億400万円(同91.9%増)、純利益49億7000万円(同62.2%増)だった。

■日本特殊陶業 <5334>  2,301円  +302 円 (+15.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

日本特殊陶業<5334>がカイ気配で始まり一気に株価水準を切り上げた。前週28日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比59%増の755億1200万円と急拡大したが、更に23年3月期も大幅増益トレンドを継続、前期比27%増の960億円を見込んでおり、これを評価する買いを呼び込んでいる。営業利益は2期連続の過去最高利益更新となる。世界的に旺盛な半導体設備等需要を背景に半導体関連部品が好調を極めており、同社の収益環境に吹く追い風が強まっている。

■アルプスアルパイン <6770>  1,313円  +158 円 (+13.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

アルプスアルパイン<6770>がマドを開けて急伸。前週28日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比4.0%増の8350億円、営業利益を同34.9%増の475億円とした。配当予想も前期比20円増の40円(中間・期末それぞれ20円)を見込んでおり、良好な今期見通しを好感した買いが入ったようだ。同時に発表した22年3月期決算は、売上高が前の期比11.8%増の8028億5400万円、営業利益が同2.7倍の352億800万円だった。新車生産が回復基調となったことをはじめ、ゲーム市場やスマートフォン市場の好調を追い風に電子部品の販売が増加した。あわせて、上限を250万株(発行済み株数の1.21%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月2日から6月17日まで。

■エンプラス <6961>  3,160円  +373 円 (+13.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

エンプラス<6961>が急騰。全体相場は売り買い錯綜のなか日経平均株価がプラス圏とマイナス圏を往来する不安定な値動きとなったが、そのなか同社株はカイ気配スタートで寄り後も上げ幅を広げる異彩高の展開に。一時13.7%高と値を飛ばし約3カ月半ぶりに年初来高値を更新した。精密プラスチック加工のトップメーカーで光拡散レンズなど光学製品では高い技術と競争力を誇っている。前週28日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比70%増の36億円と急拡大、これは従来計画を12%強も上振れしての着地となった。更に23年3月期は前期比17%増の42億円と2ケタ増益を見込むほか、年間配当も前期実績に2円50銭上乗せの50円を計画している。

■手間いらず <2477>  5,010円  +400 円 (+8.7%)  本日終値

28日に決算を発表。「1-3月期(3Q)経常は12%増益」が好感された。

手間いらず <2477> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年6月期第3四半期累計(21年7月-22年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比0.1%減の8.7億円となり、通期計画の11億円に対する進捗率は79.3%に達し、5年平均の74.3%も上回った。

⇒⇒手間いらずの詳しい業績推移表を見る

■スカパーJ <9412>  453円  +33 円 (+7.9%)  本日終値

28日に決算を発表。「今期経常は6%増益へ」が好感された。

スカパーJSATホールディングス <9412> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比0.2%減の203億円になったが、23年3月期は前期比5.9%増の215億円に伸びる見通しとなった。

⇒⇒スカパーJの詳しい業績推移表を見る

■シンプレクス <4373>  1,852円  +134 円 (+7.8%)  本日終値

シンプレクス・ホールディングス<4373>が軟調地合いに抗して大幅高、一時8.4%高の1863円まで駆け上がり、1900円近辺を横に走る25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮めた。大手金融向けを中心にシステム開発を行うが、DXコンサルティングから運用サービスまで幅広く手掛けているのが強み。前週28日取引終了後に発表した22年3月期の営業利益は前の期比41%増の63億6200万円と急増、21年3月期に同利益は3.7倍の高変化をみせており、発射台が高かったにもかかわらず、4割強の増益を達成したことは高く評価される。23年3月期については前期比7%増の67億7700万円と伸び率こそ鈍化するものの利益成長トレンドを維持する見通しで、連続最高益更新予想。また、初配当に漕ぎつけた前期から更に2円増配となる25円を計画していることも株高を後押ししている。

■三菱総合研究所 <3636>  4,195円  +275 円 (+7.0%)  本日終値

三菱総合研究所<3636>は4連騰し年初来高値を更新。4月28日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を1130億円から1170億円(前期比13.6%増)へ、営業利益を72億円から77億円(同12.3%増)へ、純利益を55億円から64億円(同27.8%増)へ上方修正し、あわせて120円としていた年間配当予想を125円(前期115円)へ引き上げると発表したことが好感された。シンクタンク・コンサルティングサービスでは、人工知能(AI)シミュレーションや先端ICTなどの官公庁案件が寄与したことに加え、ITサービスでは、金融・カード向け案件が引き続き好調を維持したことが要因。また、同時に発表した第2四半期累計(21年10月~22年3月)決算は、売上高682億6500万円、営業利益93億1400万円、純利益77億8800万円だった。なお、会計基準変更のため前年同期との比較はない。

■日立製作所 <6501>  6,480円  +408 円 (+6.7%)  本日終値

日立製作所<6501>が大幅続伸。4月28日の取引終了後に上限を5000万株(発行済み株数の5.17%)、または2000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は22年5月2日から23年3月31日まで。株主への利益還元の拡充を図ることが目的という。同時に発表した23年3月期連結業績予想は、売上高9兆5000億円(前期比7.4%減)、調整後営業利益7000億円(同5.2%減)、純利益6000億円(同2.8%増)を見込む。デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの主力3事業は増収増益を見込むものの、日立建機<6305>の一部株式及び日立金属<5486>の売却など上場子会社再編により減収、営業減益を見込む。なお、年間配当予想は未定(前期125円)としている。

■三菱鉛筆 <7976>  1,337円  +82 円 (+6.5%)  本日終値

三菱鉛筆<7976>が急伸し年初来高値を更新。4月28日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の0.86%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は5月9日から8月29日まで。あわせて、9月20日付で100万株(同1.55%)の自社株を消却すると発表。株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算が、売上高181億600万円(前年同期比11.7%増)、営業利益32億400万円(同34.6%増)、純利益24億1300万円(同21.6%増)と大幅増益となったことも好材料視された。筆記具及び筆記具周辺商品事業において、海外市場での売り上げが回復基調にあることに加え、円安効果も業績を押し上げた。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高640億円(前期比3.4%増)、営業利益83億2000万円(同10.6%増)、純利益59億円(同4.3%増)の従来見通しを据え置いている。

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