10万円以下で買える、財務健全&低PBR 32社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では814銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる32社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは13日現在)
13日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 21700 78.3 0.55
<6994> 指月電 45600 76.5 0.61
<1921> 巴 46200 73.2 0.48
<2114> フジ日本 46300 79.8 0.63
<9845> パーカー 52000 61.5 0.39
<8118> キング 52100 86.9 0.44
<8018> 三共興 54200 77.7 0.61
<4712> KeyH 55100 70.2 0.60
<7871> フクビ 57500 66.0 0.36
<3553> 共和レ 59000 62.3 0.42
<8841> テーオーシー 61400 83.7 0.62
<5951> ダイニチ工業 62400 86.6 0.40
<6489> 前沢工業 63400 62.3 0.53
<9307> 杉村倉 64600 66.4 0.73
<1960> サンテック 65400 67.2 0.35
<6382> トリニ工 65500 69.5 0.40
<2009> 鳥越粉 65700 79.4 0.48
<5984> 兼房 70000 80.5 0.38
<1914> 日基技 70800 70.2 0.71
<1967> ヤマト 73900 72.8 0.57
<4621> ロック 74000 80.8 0.36
<7463> アドヴァンG 75800 74.2 0.67
<3447> 信和 79600 67.2 0.73
<7885> タカノ 82000 79.5 0.42
<5909> コロナ 82800 74.0 0.33
<1965> テクノ菱和 83900 66.7 0.43
<6257> 藤商事 84800 80.7 0.52
<9686> 東洋テク 87700 68.4 0.43
<5388> クニミネ 92600 82.5 0.58
<2812> 焼津水化 96700 88.0 0.59
<3023> ラサ商事 98800 61.0 0.60
<6637> 寺崎電気 99100 72.2 0.34
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、今期無配の銘柄は除いた。
株探ニュース