「ゲーム関連」が14位にランク、サウジ政府系ファンドが任天堂の大株主に浮上で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ゲーム関連」が14位にランクしている。
18日付で関東財務局に提出された大量保有報告書でサウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が任天堂<7974>株の5.01%を保有していることが判明した。PIFは世界屈指の政府系ファンドの一つで、ソフトバンクグループ<9984>の「ビジョン・ファンド」の大口出資者としても知られている。今年に入り、ネクソン<3659>やカプコン<9697>、コーエーテクモホールディングス<3635>、東映<9605>など日本のゲームやエンターテインメント関連企業の株式を相次いで取得していることから、テーマとしての「ゲーム関連」にも関心が高まっているようだ。
サウジのムハンマド皇太子は日本のゲームやアニメ好きとして知られており、2016年に同皇太子が中心となってまとめた経済政策「ビジョン2030」では、石油依存型経済からの脱却が打ち出され、その一つとしてのエンターテインメント企業とのパートナーシップ締結などが盛り込まれている。今後のオイルマネーによる投資活発化への思惑も働き、ゲーム関連からは当面目が離せないだろう。
この日の関連銘柄の動きはまちまち。任天堂、コーテクHDは堅調で、セガサミーホールディングス<6460>、コナミホールディングス<9766>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も高い。半面、日本一ソフトウェア<3851>、カプコンなどは冴えない。