話題株ピックアップ【夕刊】(3):NFKHD、川本産業、網屋
■NFKホールディングス <6494> 100円 +9 円 (+9.9%) 本日終値
NFKホールディングス<6494>は高い。前週末20日の取引終了後に現物出資による第三者割当増資の実施を発表。対価として、半導体・電子部品の製造やハードウェア・ソフトウェア開発を手掛けるトリプルワン(東京都中央区)の株式を取得するとしており、これを材料視した買いが向かったようだ。今回の第三者割当増資の引受先は資産管理業のZ(東京都千代田区)で、株式割り当て後にNFKHD株の13.93%を握る大株主となる予定。一方、NFKHDはZからトリプルワン株4万4500株を取得し、既に保有する持ち分と合わせてトリプルワン株の3割弱を保有する見通し。トリプルワンはNFKHDの持ち分法適用会社となる。
■川本産業 <3604> 926円 +66 円 (+7.7%) 本日終値
川本産業<3604>など感染症対策関連に位置づけられる銘柄が動意含み。天然痘に似た症状の感染症「サル痘」の患者が欧米を中心に相次いで報告されるなか、直近では中東のイスラエルで初確認されたことが伝わっている。世界保健機関(WHO)によるとアフリカ以外の国でサル痘が確認されるのは異例としており、これを受けて株式市場でも同感染症への警戒感が高まっているようだ。新型コロナウイルス感染拡大を背景に折に触れ物色されてきた一連の感染症対策関連株に再び思惑買いが向かう展開となっており、川本産業をはじめ中京医薬品<4558>、アゼアス<3161>、ニイタカ<4465>などが上昇している。
■網屋 <4258> 1,188円 +83 円 (+7.5%) 本日終値
網屋<4258>が大幅高で4連騰、底値離脱の動きを鮮明としているほか、No.1<3562>が続急騰で1000円大台を視野に捉えてきた。サイバートラスト<4498>なども高い。官民を問わずサイバー攻撃に対する対応が急務となるなか、岸田政権では喫緊の課題としてセキュリティーの充実に注力の構えをみせている。バイデン米大統領が来日し、きょう日米首脳会談が行われる見通しだが、そのなか国家安全保障の観点から、軍事技術の一環としてサイバーセキュリティーなどに関する協調も日米間で重要議題の一つに挙げられている。日本ではサイバー犯罪に対する対策強化を目的とした改正警察法が4月1日から施行されたが、それに合わせ、警察庁に捜査の陣頭指揮などを行う「サイバー警察局」及び「サイバー特別捜査隊」が発足した。これを受けて株式市場でも関連株の上値を見込んだ資金流入が本格化している。
■高周波熱錬 <5976> 647円 +45 円 (+7.5%) 本日終値
高周波熱錬<5976>が大幅続伸し年初来高値を更新した。前週末20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を312万5000株(発行済み株数の7.83%)、または15億円としており、取得期間は22年5月23日から23年3月31日まで。経営環境の変化に対応した柔軟な資本政策の遂行、資本効率の向上及び株主還元の更なる拡充を目的としている。
■旅工房 <6548> 792円 +54 円 (+7.3%) 本日終値
旅工房<6548>が大幅高で5日続伸。前週末20日の取引終了後に発表した3月分の旅行取扱状況速報が前年同月比76.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。海外旅行、国内旅行ともに伸長した。
■ミタチ産業 <3321> 955円 +63 円 (+7.1%) 本日終値
ミタチ産業<3321>が大幅続伸。前週末20日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から20億円(前期比2.2倍)へ、純利益を12億円から14億円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて15円を予定していた期末配当予想を25円に引き上げたことが好感された。売上高は425億円(同25.4%増)の従来見通しを据え置いたものの、主要な自動車分野での半導体、電子部品などの販売や、ITや自動車関連の工作機械向けEMSの受注が堅調に推移していることが要因。また、コスト抑制の推進なども寄与する。なお、年間配当予想は40円(前期20円)となる。
■はてな <3930> 1,164円 +58 円 (+5.2%) 本日終値
はてな<3930>が大幅続伸。20日の取引終了後、同社のマンガビューワ「GigaViewer for Web」が、ホーム社(東京都千代田区)が20に公開した新マンガサイト「COMIC OGYAAA!!」に採用されたと発表しており、これが好感された。「COMIC OGYAAA!!」は、ホーム社が運営する3サイト「スピネル」「Z」「ねこねこ横丁」を統合して新たに誕生したマンガサイトで、「映画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」などのオリジナル作品を無料で楽しめる。なお、今回のホーム社の採用により、「GigaViewer」は15社19サービスで採用されたことになる。
■ネオジャパン <3921> 1,270円 +60 円 (+5.0%) 本日終値
ネオジャパン<3921>が続伸。午前11時ごろ、「税理Pro」シリーズなどを手掛けるシステムアプローチ(名古屋市中村区)と、グループウェア「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」の業務アプリ作成ツール「AppSuite(アップスイート)」上で利用できるAppSuiteアプリの開発・販売活動での連携を行うと発表しており、これが好感された。また、今回の発表とあわせ、社内の情報機器やソフトウェア・クラウドのライセンスを統合管理する「SAシステム統合管理」と、日々の営業活動の報告・承認、また活動内容の集計・分析を効率化する「SA営業日報」の販売を開始するとしている。
■フライト <3753> 453円 +21 円 (+4.9%) 本日終値
フライトホールディングス<3753>が動意急で3日ぶりに切り返している。株価はここ1カ月にわたり一貫して5日移動平均線を絡めた上昇トレンドを形成中。きょうは、前週末に発表された23年3月期の営業利益が前期比40%増の2億2000万円となることを発表しており、これが株価を強く刺激する格好となった。同社はITコンサルティングやモバイル電子決済に絡むアプリサービスなどを展開するが、業績は前期から回復色を鮮明としている。株価400円台と値ごろ感があり、時価総額も40億円台と小型で足の軽さに着目した資金が流入している。
■フォースタートアップス <7089> 1,866円 +85 円 (+4.8%) 本日終値
フォースタートアップス<7089>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ22年3月期の決算説明会資料を発表。なかで足もとのマクロ環境の変化について、政府による国家戦略の重要な柱としてスタートアップエコシステム強化が掲げられたが、具体的施策の状況によっては業績予想にプラスの影響を与える可能性があると指摘しており、これが好材料視されたようだ。また、当面は売上高成長にフォーカスし、25年3月期に連結売上高50億円(23年3月期予想28億円)を目指すとしていることも好感されている。
●ストップ高銘柄
リリカラ <9827> 434円 +80 円 (+22.6%) ストップ高 本日終値
セカンドX <5028> 3,285円 +503 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
ギックス <9219> 1,059円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
など、2銘柄
株探ニュース