【↑】日経平均 大引け| 小幅に5日続伸、資源関連株や自動車株などが堅調 (6月9日)

市況
2022年6月9日 18時32分

日経平均株価

始値  28189.35

高値  28389.75(14:11)

安値  28189.35(09:00)

大引け 28246.53(前日比 +12.24 、 +0.04% )

売買高  12億8727万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆2139億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は小幅ながら5日続伸、利食いこなし上値追い継続

2.原油高騰で資源関連や、急速な円安を受け自動車株など堅調

3.世界景気の減速思惑で海運株など安く、鉄鋼株などにも売り

4.ECB理事会とラガルド総裁会見を前に買い手控えムードも

5.値上がり銘柄数を値下がりが上回り、TOPIXはマイナス

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比269ドル安と3日ぶりに反落した。原油価格上昇によるインフレ懸念や、欧州の金融大手クレディ・スイスが22年4-6月期に赤字に転落すると発表したことが警戒された。

東京市場では、目先利益確定の売りをこなし日経平均株価は上値追いを継続。ただ、終盤に値を消す展開となり上げ幅はわずかにとどまった。

9日の東京市場は、寄り付き売りが先行したものの、日経平均はすぐにプラス圏に切り返す展開をみせ、後場に入ると先物主導で一段高に買われる場面があった。原油価格上昇を受け資源エネルギー関連株の一角が買われたほか、急速な円安を背景に自動車株などに堅調な銘柄が多い。一方、世界景気の減速懸念から海運株への売りが目立ち、鉄鋼やハイテク株なども利益確定の動きに押される展開となった。日経平均は後場に150円以上高い場面もあったが、取引終盤は手仕舞い売りが出て、値を消す展開に。今晩予定されるECB理事会とラガルド総裁の記者会見を前に買いが手控えられた。日経平均は小幅プラス圏を維持したが、TOPIXはわずかながら安く引けている。また、プライム市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。

個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、ファーストリテイリング<9983>が上昇した。INPEX<1605>が高く、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も値を上げた。任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども堅調。アイル<3854>、サンデン<6444>が急騰、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>も買い戻しで大幅反騰、ファーマフーズ<2929>、SREホールディングス<2980>、ソースネクスト<4344>も値を飛ばした。

半面、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などが大きく売られたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株も下落した。日立製作所<6501>、村田製作所<6981>なども軟調。シャープ<6753>が大きく値を下げたほか、新光電気工業<6967>、日本農薬<4997>、くら寿司<2695>なども下値を探った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、アステラス <4503>、ヤマハ <7951>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。うち47円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、ファナック <6954>、富士フイルム <4901>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約80円。うち45円は東エレク1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)その他製品、(4)繊維製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)電気・ガス業、(4)鉄鋼、(5)電気機器。

■個別材料株

△トレファク <3093> [東証P]

5月既存店売上高は9ヵ月連続で前年上回る。

△Bガレージ <3180> [東証P]

今期連続最高業績見通しで増配もで底値離脱鮮明に。

△BEENOS <3328> [東証P]

越境EC支援実績が3000件を突破。

△ブイキューブ <3681> [東証P]

防災DX「V-CUBE コミュニケーションマップ」を提供開始。

△エネチェンジ <4169> [東証G]

運営する脱炭素ファンドに三井住友信託が出資。

△ミライアル <4238> [東証S]

2-4月期営業益2.6倍。

△エーアイ <4388> [東証G]

10万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△ホープ <6195> [東証G]

23年3月期の営業損益は黒字浮上へ。

△タカトリ <6338> [東証S]

パワー半導体関連に物色の矛先。

△ミアヘルサ <7129> [東証S]

株主優待制度の導入と中期計画の上方修正を好感。

▼シャープ <6753> [東証P]

23年3月期純利益32%減へ。

▼郵船 <9101> [東証P]

世界景気減速懸念で欧米海運株安が波及。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイル <3854>、(2)サンデン <6444>、(3)IRジャパン <6035>、(4)BEENOS <3328>、(5)SREHD <2980>、(6)ファーマF <2929>、(7)ソースネクス <4344>、(8)ラクス <3923>、(9)りたりこ <7366>、(10)日華化学 <4463>

値下がり率上位10傑は(1)川崎汽 <9107>、(2)商船三井 <9104>、(3)郵船 <9101>、(4)ハークスレイ <7561>、(5)新光電工 <6967>、(6)シャープ <6753>、(7)ユナイテド海 <9110>、(8)力の源HD <3561>、(9)日農薬 <4997>、(10)T&Gニーズ <4331>

【大引け】

日経平均は前日比12.24円(0.04%)高の2万8246.53円。TOPIXは前日比0.93(0.05%)安の1969.05。出来高は概算で12億8727万株。東証プライムの値上がり銘柄数は786、値下がり銘柄数は966となった。東証マザーズ指数は699.12円(19.90円高)。

[2022年6月9日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.