「半導体」が4位、スマホやパソコンの需要停滞で逆風環境に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が4位となっている。
半導体需給逼迫を背景に、世界的に半導体関連銘柄に対する収益機会拡大への期待が株式市場でも取り沙汰されていたが、今年に入ってから関連銘柄の株価は日米ともに冴えないものとなっている。
世界的なインフレ高進による個人消費の減退で、スマートフォンやパソコンなどの売れ行きに陰りが見えていることが、先行き不透明感をもたらしている。また、昨年来米中摩擦などを背景に中国がダブルオーダーで在庫を確保しようとする動きをみせていたが、その解消による需給のだぶつきも顕在化している。
米中関係の先鋭化に伴い、中国側にすればファーウェイ問題の教訓もあって、半導体在庫を確保しておかなければならないという戦略的なニーズがあったが、それがここにきて影響を及ぼし需給バランスが崩れており、半導体市況は低迷する兆しをみせている。半導体消費額世界上位である米アップル<AAPL>の決算発表を今週28日に控えていることもあり、足もとで半導体関連株には積極的な買いが入りにくい状況にある。
きょうは東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株が軟調なほか、車載マイコン首位のルネサスエレクトロニクス<6723>や半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>などの半導体関連株が冴えない値動きをみせている。