「3Dプリンター」が23位にランクイン、建設業界などで活躍機会が広がる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 メタバース
2 半導体
3 海運
4 防衛
5 円高メリット
6 PCR検査
8 蓄電池
10 2022年のIPO
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「3Dプリンター」が23位となっている。
立体物のデータをもとに金属、樹脂などを加工して造形する「3Dプリンター」が改めて注目を集めている。特に、職人の高齢化が進み、慢性的な人手不足と技術承継の課題を抱える建設業などにおいては、3Dプリンターは救世主となり得る存在といわれている。3Dプリンターでは、職人の技術をデジタル情報化することでナレッジ(知識)の蓄積を活用できるうえに、省人化及び低コスト化をはじめとした高い効果が期待され、近年は構造物の部材や小規模な建築物の製作に利用する事例が増えている。もちろんデザイン性の高い複雑な形状も実現することができる点もポイントだ。
大林組<1802>が6月、建築基準法に基づく国土交通大臣の認定を取得した構造形式を用いた「3Dプリンター実証棟(仮称)」の建設に着手したことを発表した。3Dプリンターのみで建設する建築物の大臣認定の取得は国内初とされるだけに、注目度も高い。また、トヨタ自動車<7203>も顧客に供給する部品を3Dプリンターで製作する検証のために、日本HPの3Dプリンターを導入した。トヨタでは生産終了となった人気自動車の補給部品を復刻し、純正部品として再販売する「ヘリテージパーツ」を手掛けており、こうした取り組みも3Dプリンターを用いれば実現可能になる。また、ミマキエンジニアリング<6638>やソディック<6143>、ローランド ディー.ジー.<6789>、サイバネットシステム<4312>なども関連銘柄として注目されている。