アルファ---1Q増収、セキュリティ機器事業は日本・海外ともに順調に推移
アルファ<3434>は10日、2023年3月期第1四半期(22年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.8%増の140.05億円、営業損失が1.38億円(前年同期は2.55億円の利益)、経常利益が同31.6%減の2.50億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同43.4%減の1.13億円となった。
自動車部品事業(日本)の売上高は前年同期比13.2%増の18.92億円、営業損失は1.72億円(前年同期は1.66億円の損失)となった。半導体供給問題や中国・上海ロックダウン影響による得意先減産の影響は受けたが、前期からは受注が持ち直し、売上高は増収となった。一方、原材料費やエネルギー費等の上昇等により、営業損失となった。
自動車部品事業(北米)の売上高は前年同期比5.2%減の25.59億円、営業損失は1.39億円(同0.70億円の利益)となった。半導体供給問題による得意先減産の影響を引き続き受けており、売上高は減収となった。また、原材料費やエネルギー費等の上昇等により、営業損失となった。
自動車部品事業(アジア)の売上高は前年同期比0.6%増の43.10億円、営業利益は同64.6%減の0.85億円となった。中国、ASEANともに半導体供給問題による得意先減産影響を引き続き受けたが、為替換算の影響等から、売上高は増収となった一方、原材料費の上昇やASEANにおける新型コロナウイルス感染症の影響による出勤率低下リスク回避への対応費用等が影響し、営業利益は減益となった。
自動車部品事業(欧州)の売上高は前年同期比8.0%減の26.66億円、営業損失は0.94億円(同0.11億円の利益)となった。半導体供給問題による得意先減産の影響を引き続き受けており、売上高は減収となった。また原材料費の上昇に加え、特にエネルギー費の大幅上昇により、営業損失となった。
セキュリティ機器事業(日本)の売上高は前年同期比21.7%増の27.82億円、営業利益は同74.7%増の3.10億円となった。前年同期に比べて住宅関連商品の売上は好調に推移し、また新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動制限緩和に伴うロッカー需要の回復等により、売上高は増収、営業利益は増益となった。
セキュリティ機器事業(海外)の売上高は前年同期比28.5%増の16.28億円、営業利益は同12.2%増の1.16億円となった。
2023年3月期の連結業績予想については、売上高は前期比11.6%増の600.00億円、営業利益は同206.8%増の18.00億円、経常利益は同73.6%増の18.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同116.5%増の13.00億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》