話題株ピックアップ【夕刊】(2):第一三共、WSCOPE、メドレー

注目
2022年8月15日 15時15分

■第一三共 <4568>  4,211円  +534 円 (+14.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

第一三共<4568>はマドを開けて買われ上場来高値を更新。前週末13日、抗体薬物複合体(ADC)技術に関する米シーゲン<SGEN>との紛争について、仲裁廷がシーゲンの主張を全面的に否定する判断を下したと発表しており、これが材料視されたようだ。2008年から15年に行ったシーゲンとの共同研究に関連して、ADC技術に関する特定の知的財産権がシーゲンに帰属するとの主張を受け、19年にデラウェア州連邦地方裁判所に確認訴訟を提起していた。今回の仲裁判断により、ADC技術に関する知的財産権をこれまでどおり保持し、今後も計画通りにADC製品の開発や商業化を進めていくことになるとしている。

■ダブル・スコープ <6619>  2,240円  +253 円 (+12.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

12日に決算を発表。「上期経常が黒字浮上で着地・4-6月期も黒字浮上」が好感された。

ダブル・スコープ <6619> [東証P] が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は35.1億円の黒字(前年同期は5.9億円の赤字)に浮上し、通期計画の60億円に対する進捗率は58.6%となった。

⇒⇒ダブル・スコープの詳しい業績推移表を見る

■メドレー <4480>  3,550円  +395 円 (+12.5%)  本日終値

メドレー<4480>が続急伸。前週末12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高70億3100万円、営業利益12億7200万円、純利益9億6900万円となり、会計基準の変更に伴い対前期増減率はないものの、通期計画の営業利益を上回って着地したことが好感された。人材プラットフォーム事業で、人材採用システム「ジョブメドレー」の顧客事業所数及び従事者会員数が引き続き順調に増加したほか、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」の顧客事業所数が伸長した。また、医療プラットフォーム事業でも、各プロダクトの顧客への導入が堅調に推移したことで利用医療機関数が増加した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高139億5000万円、営業利益9億円、純利益6億5000万円の従来見通しを据え置いている。

■恵和 <4251>  4,015円  +430 円 (+12.0%)  本日終値

恵和<4251>は続急騰。前週末12日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を231億500万円から232億5700万円(前期比28.3%増)へ、営業利益を44億6900万円から50億8900万円(同62.3%増)へ、純利益を37億3100万円から45億7800万円(同78.2%増)へ上方修正し、従来25円としていた期末一括配当予想を50円(前期25円)へ引き上げるとしたことが好感された。上期で影響を受けた中国・上海ロックダウンが解除され、6月以降には需要の高いハイエンド機種を主とするノートパソコン・タブレット向け製品が順次回復していることに加え、車載ディスプレー向け製品の出荷も引き続き好調に推移していることなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期(1~6月)決算は、売上高102億1300万円(前年同期比31.1%増)、営業利益24億6900万円(同2.7倍)、純利益26億円(同3.3倍)だった。

■パンパシHD <7532>  2,408円  +248 円 (+11.5%)  本日終値

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3連騰。前週末12日の取引終了後に発表した23年6月期の連結業績予想で、売上高1兆8900億円(前期比3.2%増)、営業利益940億円(同6.0%増)と34期連続の営業増益を見込み、年間配当を前期比1円増の18円を予定していることが好感された。今期は国内で9店舗の新規出店と4店舗の業態転換を行うほか、海外で12店舗の積極的新規出店を行う予定。また、プライベートブランド「情熱価格」を更に強化する。なお、純利益は為替差損を見込むため569億円(同8.1%減)を見込む。22年6月期決算は、売上高1兆8312億円(前の期比7.2%増)、営業利益886億8800万円(同9.2%増)、純利益619億2800万円(同15.2%増)だった。国内ではディスカウントストア事業で既存店売上高が回復基調にあるほか、海外事業でゲルソンズの新規連結や新規出店の拡大で伸長したことが寄与した。

■フェローテク <6890>  2,858円  +265 円 (+10.2%)  本日終値

フェローテックホールディングス<6890>は大幅続伸。前週末12日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1950億円(前期比45.7%増)へ、営業利益を300億円から325億円(同43.8%増)へ、純利益を170億円から200億円(同25.0%減)へ上方修正したことが好感された。持ち分法適用会社であった東洋刃物<5964>、大泉製作所<6618>の2社を連結子会社化したことが要因。また、想定為替レートを1ドル=118円から125円へ見直したことも織り込んだ。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高433億8600万円(前年同期比56.9%増)、営業利益77億9100万円(同62.1%増)、純利益73億5500万円(同18.9%減)だった。半導体等装置関連事業で、製造装置向け真空部品や半導体製造プロセスに使用される各種マテリアル製品が販売を大きく伸ばしたほか、通信や半導体関連向けサーモモジュールや、中国の電気自動車(EV) 向けパワー半導体用基板などが好調に推移した。

■アイ・ピー・エス <4390>  2,820円  +208 円 (+8.0%)  本日終値

12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は3.8倍増益・上期計画を超過」が好感された。

アイ・ピー・エス <4390> [東証P] が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の14.5億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の12.7億円に対する進捗率が114.8%とすでに上回り、さらに4年平均の49.4%も超えた。

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■朝日インテック <7747>  2,704円  +177 円 (+7.0%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期経常は7%増で2期連続最高益、前期配当を0.36円増額・今期は1.72円増配へ」が好感された。

朝日インテック <7747> [東証P] が8月12日大引け後(15:30)に決算を発表。22年6月期の連結経常利益は前の期比23.7%増の163億円になり、23年6月期も前期比6.7%増の174億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を11.63円→11.99円(前の期は11.26円)に増額し、今期も前期比1.72円増の13.71円に増配する方針とした。

⇒⇒朝日インテックの詳しい業績推移表を見る

■RSテクノ <3445>  6,860円  +400 円 (+6.2%)  本日終値

12日に決算を発表。「上期経常が2倍増益で着地・4-6月期も85%増益」が好感された。

RS Technologies <3445> [東証P] が8月12日大引け後(16:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の74.2億円に急拡大し、通期計画の125億円に対する進捗率は59.4%に達し、5年平均の47.6%も上回った。

⇒⇒RSテクノの詳しい業績推移表を見る

■アドベンチャー <6030>  9,140円  +530 円 (+6.2%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期最終は6%増で3期連続最高益、2円増配へ」が好感された。

アドベンチャー <6030> [東証G] が8月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年6月期の連結最終利益は前の期比89.4%増の16.1億円に拡大し、23年6月期も前期比5.6%増の17億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。

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