網屋---2Qは売上高が14.11億円、サブスクリプションサービスを両事業でリリース
網屋<4258>は12日、2022年12月期第2四半期(22年1月-6月)決算を発表した。売上高が14.11億円、営業利益が0.88億円、経常利益が1.17億円、四半期純利益が0.84億円となった。2021年12月期第2四半期については四半期財務諸表を作成していないため、対前年同四半期増減率は記載していない。
データセキュリティ事業の売上高は5.48億円、セグメント利益は2.87億円となった。ワクチン接種が進んでいることもあり、新型コロナウイルス感染症による現地作業の延期などの事業活動への影響は軽微なものとなった。しかし、慢性的な半導体不足に伴い、顧客企業で同社のシステムをインストールするためのハードウェアの調達ができず、結果的に導入を延期する事象が一部の案件で発生した。このようなことから、データセキュリティ製品「ALogシリーズ」では、顧客によるハードウェアの調達や現地での導入作業を必要としない、ALogのSaaSモデルの早期リリースに向け、当第2四半期累計期間においては、積極的かつ集中的に研究開発を行った。その一方で、中小企業におけるサイバーセキュリティ対策のアウトソースのニーズを取り込むべく、2022年2月に「Security Supporter」をリリースしたが、さらにサービス内容を拡張した、クラウドCSIRTサービス「セキュサポ」を2022年4月にリリースした。「セキュサポ」はサブスクリプションサービスのため、当事業の新たな継続収益として、翌事業年度以降の確実な事業拡大を目指し、当第2四半期累計期間は、積極的な販売促進投資や人材採用投資を行い、商談件数については順調に増加している。
ネットワークセキュリティ事業の売上高は8.62億円、セグメント利益は1.41億円となった。半導体不足が長期化し、多くの企業が影響を受ける中、引き続き先行した機器の調達が奏功し、クラウドWANシリーズ「Verona」、クラウドLANシリーズ「Hypersonix」ともに、安定的にサービス供給を行うことができた。当第2四半期累計期間では、クラウドLANシリーズ「Hypersonix」の無線LAN機器の大型案件において、機器代金を月額費用で支払うレンタルモデルでの提供となったこと、ネットワークインテグレーションの大型案件を受注したことにより、原価率の上昇が見られた。しかし、第3四半期以降は、レンタル機器代金が回収できること、また、「Network All Cloud」の大型案件が集中していることから、2022年12月期通期での売上総利益率は予想どおりの結果になるものと見込んでいる。また、2022年6月にクラウドLANシリーズのラインナップとして、「クラウドカメラ」サービスをリリースした。「クラウドカメラ」サービスはサブスクリプションサービスのため、データセキュリティ事業の「セキュサポ」同様、当事業の新たな継続収益として、翌事業年度以降の事業拡大に向け、当第2四半期累計期間は、積極的な販売促進投資を行った。「ゼロトラスト」サービスは、当事業年度内のリリースに向け、当第2四半期累計期間も研究開発に注力した。
2022年12月期通期の業績予想については、売上高は前期比8.6%増の30.00億円、営業利益は同16.3%増の3.03億円、経常利益は同19.6%増の3.11億円、当期純利益は同10.7%増の2.03億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》