「原子力発電部材・部品」が21位にランクイン、原発に関する方針転換受け関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「原子力発電部材・部品」が21位にランクインしている。
岸田文雄首相が8月24日に開催された、GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議で原子力発電所について、「再稼働済み10機の稼働確保に加え、設置許可済みの原発再稼働に向け、国が前面に立ってあらゆる対応を採る」との方針を述べたほか、次世代型の原子力発電所について開発・建設を検討するよう指示した。これ以降、原発に関連するテーマへの関心が高まっており、既に「原子力発電」「小型原子炉」などのテーマが物色されているが、「原子力発電部材・部品」にもその動きが波及した格好となっているようだ。
首相の発言は、福島第一原発の事故を受けて、新増設や建て替えは「想定していない」との立場をとっていた歴代政権からの方針の大転換となる。具体的に再稼働や次世代原発の開発・建設を進めるうえでは課題は多いものの、ロシアによるウクライナ侵攻以降、エネルギー価格の高騰は日本経済や国民生活にとって大打撃となっているだけに、今回の方針転換は株式市場に好評を持って受け入れられているようだ。
この日の関連銘柄には目立った動きは少ないものの、発電所用海水取水口スクリーンを手掛ける三菱化工機<6331>、原子力発電所のバルブアクチュエータを手掛ける日本ギア工業<6356>などが高い。