アンリツは急落、原材料価格高騰などを受けて23年3月期営業利益予想を下方修正
アンリツ<6754>は急落している。前週末28日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を190億円から175億円(前期比6.1%増)へ下方修正したことが嫌気されている。
売上高は1150億円(同9.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格の高騰や世界的なインフレの影響で、通信計測事業の営業利益見通しを引き下げたことが要因としている。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高539億6300万円(前年同期比5.3%増)、営業利益54億1200万円(同27.7%減)だった。主力の通信計測事業で、5Gチップセット及び携帯端末の開発需要やデータセンターなどでのネットワーク高速化に向けた開発・生産関連需要を獲得し、売上高は伸長したものの、原材料価格の高騰や人件費上昇などによる固定費の増加や販促費の増加が影響した。