三栄コーポレーション---2Qも2ケタ増収、業績予想の上方修正を発表
三栄コーポレーション<8119>は28日、2023年3月期第2四半期(22年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.8%増の182.03億円、営業損失が2.85億円(前年同期は3.58億円の損失)、経常損失が2.38億円(同2.42億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.83億円(同3.75億円の損失)となった。
家具家庭用品事業の売上高は前年同期比6.0%増の108.23億円となった。OEM事業では、国内外での消費活動の回復を受けて、受注状況が改善し、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、ドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy&Boch(ビレロイアンドボッホ)」等を取扱うエッセンコーポレーションの売り上げが前年同期比で増加したが、巣ごもり需要の減退により「MINT(ミント)」などの家具・インテリアのネットショップの売上が、前年同期比でわずかながら減少した。セグメント利益については、原材料価格や物流コスト上昇に加えて大幅な円安進行も影響し、同1.30億円減の3.89億円となった。
服飾雑貨事業の売上高は同30.3%増の46.07億円となった。OEM事業では、移動・行動制限の緩和が進み、トラベル商材の需要が回復傾向にあることで、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、消費活動の回復や店舗集約による販売力向上等の効果もあり、ドイツのコンフォートシューズブランド「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」等を販売するベネクシーおよびベルギーのプレミアム・カジュアルバッグブランド「Kipling(キプリング)」を販売する L&Sコーポレーションの売上が、前年同期比で増加した。セグメント利益については、売上高の増加およびブランド事業における店舗集約等の経費削減施策により、同3.47億円増と大きく改善し、0.98億円の損失となった。
家電事業の売上高は同10.5%増の19.39億円となった。OEM事業では、受注状況が伸び悩み、前年同期比で微減となったが、ブランド事業において、理美容家電・調理家電などを取扱うゼリックコーポレーションの売上が調理家電を主とする海外向けが伸長したことに加え、移動・行動制限の緩和により理美容家電の国内需要にも伸びが見られ、前年同期比で増加した。セグメント利益については、原材料価格の高騰や円安の影響が響き、同1.12億円減の2.21億円の損失となった。
2023年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比8.9%増(前回予想比2.8%増)の370.00億円、営業損失が5.00億円(同2.00億円良化)、経常損失が4.00億円(同2.00億円良化)、親会社株主に帰属する当期純損失が5.00億円(同2.00億円良化)としている。
《SI》