ダイセルが年初来高値を更新、今期は一転営業増益の見通しで自社株買いも
ダイセル<4202>が後場に入り急伸。上昇率は一時10%を超え、9月につけた年初来高値を更新した。午後1時20分、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表に合わせ、通期の業績予想を見直した。営業利益の見通しを465億円から540億円(前期比6.5%増)に上方修正し、減益予想から一転して増益の見通しとなった。年間配当予想は前期比4円増配の38円(従来の予想は36円)に増額したほか、自社株買いも発表しており、これらを好感した買いが集まった。
売上高の見通しは5400億円から5790億円(前期比23.7%増)に引き上げた。円安効果に加え、マテリアル事業における販売数量の増加などの影響を業績予想に織り込んだ。
自社株買いは、取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.05%)、取得総額100億円を上限とする。取得期間は7日から2023年3月31日まで。