【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米株高を好感し2万8000円台を回復 (11月11日)
日経平均株価
始値 27868.69
高値 28329.54(10:23)
安値 27837.09(09:03)
大引け 28263.57(前日比 +817.47 、 +2.98% )
売買高 17億4368万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆8749億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は817円高と3日ぶり大幅反発、買い優勢で商い膨らむ
2.米10月CPIが予想を下回り、インフレピークアウト期待が台頭
3.米株高を好感し日経平均は一時2万8300円台まで上昇した
4.レーザーテクや東エレク、アドテストなど半導体関連株が値飛ばす
5.JALやANAHD、JR東日本といった空運やJR株は軟調展開
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比1201ドル高と大幅に反発した。米CPIの伸びが市場予想を下回ったことでインフレがピークアウトしたとの期待から幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は急伸。米インフレ懸念が後退し、NYダウが大幅高となったことが好感され、日経平均は9月中旬以来、約2ヵ月ぶりに2万8000円台を回復した。一時2万8300円台まで値を上げる場面があった。
前日発表の米10月消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.7%上昇と市場予想(8.0%)を下回った。市場にはインフレピークアウト期待が強まり、前日の米株式市場では、NYダウが急反発。米国市場が急伸した流れを受け、東京市場も日経平均株価は大幅高となり2万8000円を回復。半導体関連などハイテク株を中心に買いが入った。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が値を飛ばした。ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>、リクルートホールディングス<6098>が買われ、ダイキン工業<6367>や村田製作所<6981>も値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>もしっかり。メルカリ<4385>やSHIFT<3697>が急伸した。
半面、米長期金利低下を受け三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が軟調。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>やJR東海<9022>などの空運株やJR株が値を下げた。JT<2914>や日本電信電話<9432>も軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約314円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、バンナムHD <7832>、ニコン <7731>、エーザイ <4523>、ヤマハ発 <7272>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。うち31円はテルモ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)サービス業、(3)化学、(4)ゴム製品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)銀行業。
■個別材料株
△日医工 <4541> [東証P]
「支援企業にメディパル・JWPが有力」との報道。
△坪田ラボ <4890> [東証G]
近視予防デバイスで米社とライセンス契約を締結。
△中西製 <5941> [東証S]
株主優待制度を導入へ。
△ササクラ <6303> [東証S]
MBO発表でTOB価格4100円にサヤ寄せ。
△東京機 <6335> [東証S]
23年3月期業績予想を上方修正。
△MSジャパン <6539> [東証P]
第2四半期営業益16%増で上振れ着地。
△マツダ <7261> [東証P]
23年3月期業績予想を上方修正。
△スターツ出版 <7849> [東証S]
12月末を基準日として1→2の株式分割へ。
△ルックHD <8029> [東証S]
22年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△日本通信 <9424> [東証P]
4-9月期営業利益が前年同期比5.6倍化。
▼ベネフィJ <3934> [東証P]
今期経常を一転40%減益に下方修正。
▼モリテック <5986> [東証S]
今期経常を85%下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)オプトラン <6235>、(3)ペプドリ <4587>、(4)ギークス <7060>、(5)MSジャパン <6539>、(6)Sansan <4443>、(7)レーザーテク <6920>、(8)マネフォ <3994>、(9)ネットプロ <7383>、(10)SHIFT <3697>。
値下がり率上位10傑は(1)ベネフィJ <3934>、(2)アリアケ <2815>、(3)富士石油 <5017>、(4)ロート <4527>、(5)ニコン <7731>、(6)ブレーキ <7238>、(7)応用地質 <9755>、(8)三井E&S <7003>、(9)東亜建 <1885>、(10)トリドール <3397>。
【大引け】
日経平均は前日比817.47円(2.98%)高の2万8263.57円。TOPIXは前日比41.10(2.12%)高の1977.76。出来高は概算で17億4368万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1260、値下がり銘柄数は517となった。東証マザーズ指数は760.52ポイント(25.05ポイント高)。
[2022年11月11日]
株探ニュース