話題株ピックアップ【夕刊】(3):今仙電機、アミタHD、エフ・コード

注目
2022年11月22日 15時17分

■今仙電機製作所 <7266>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

今仙電機製作所<7266>が後場急伸。午後2時ごろ、マツダ<7261>との電動駆動ユニットの開発・生産に関する取り組みを強化すると発表しており、好材料視された。今仙電機では、拡大が進む自動車の電動化に向けて、独自の電動車向け電源システムや、インバータの電力変換効率と発生する電磁ノイズに示される背反事象を解消する固有の新技術開発を推進。独自の電動化戦略を推進するマツダとの協業体制をとることで、その製品化を確実にする方針にある。この実現を図るため、折半出資で合弁会社Mazda Imasen Electric Driveを設立し、電動車への搭載を想定したインバータなどの電動駆動ユニットの関連製品開発と生産技術の開発に取り組むという。更に、マツダ及びローム<6963>の3社間でマツダのe-Axle(電動駆動モータシステム)構想を支えるインバータに関する共同開発契約を締結したと発表した。ロームは、インバータの小型化を含むマツダの性能要件を支えるためのSiCパワー半導体モジュールの開発を行い、今仙電機はそのSiCパワー半導体を活用し、独自の高効率化技術を使ったインバータの開発を行うとしている。なお、これらによる23年3月期業績への影響は軽微としている。

■アミタホールディングス <2195>  1,096円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

アミタホールディングス<2195>が後場ストップ高。午後1時ごろ、芙蓉総合リース<8424>と「サーキュラーエコノミーを推進する事業創出に関する基本合意書」を締結したと発表しており、好材料視された。今回の基本合意は、カーボンニュートラルや天然資源に依存しない持続的なビジネスの方法論としてサーキュラーエコノミーが注目されるなか、サーキュラーエコノミーの実現のためには、既存の廃棄物処理事業者やリサイクル事業者がサーキュラー業に移行(トランジション)していくことが重要であることから、これを推進する共同事業の創出を検討するのが狙い。アミタグループが各地に展開する「MEGURU STATION」を基軸として、戦略的パートナーとともにサーキュラー・プラットフォームを構築する一方、芙蓉リースはリース事業で積み上げたサーキュラーエコノミーのインフラとネットワークを拡大し、社会全体に貢献できる「サーキュラーエコノミーの“プラットフォーマー”」となることを目指すとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■エフ・コード <9211>  5,600円  +700 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値

エフ・コード<9211>は前日に続いて寄り付きから大口の買いが流入、売り物薄のなかカイ気配で株価水準を切り上げる人気となっている。同社はCX(顧客体験)向上SaaSの提供など企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を支援する。PERは割高ながら業績は高成長途上にあるとの認識で投資資金の攻勢が続いている。前週17日にはデータマーケティングに特化したコンサルティング会社との業務提携や1株を2株にする株式分割などを手掛かり材料にストップ高に買われる人気となった。その後は5680円まで上値を伸ばした後調整していたが、足もとで再び買い直される展開に。前日にLINE活用型マーケティング・チャットボット「hachidori」及びSaaS型動画メッセージツール「recit」の事業譲受について発表、これが株価の新たな刺激材料となっているもようだ。

■セレンHD <7318>  810円  +68 円 (+9.2%)  本日終値

セレンディップ・ホールディングス<7318>が急伸。同社は中堅・中小製造業に特化し、事業承継や経営強化を支援する事業投資会社。21日取引終了後、自動車業界をはじめ開発工程での試作受託などを手掛けるアペックス(東京都八王子市)の全株式を取得し、連結子会社化することを決めたと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。セレンHDの投資ポートフォリオ上では成長事業への投資と位置付けている。アペックスの技術力とデザイン力を生かし、グループ全体の成長加速を目指すとしている。

■ジェイフロンティア <2934>  3,205円  +248 円 (+8.4%)  本日終値

ジェイフロンティア<2934>は急反発。21日の取引終了後、海外での病院手配サービスなどを手掛けるウェルビーグループ(香港)との間で、海外駐在日本人向けのオンライン診療サービスの提供に向けて業務提携したと発表しており、これが好感された。ウェルビーグループの会員向けに、ジェイフロのオンライン診療・服薬指導アプリ「SOKUYAKU」を活用したオンライン診療サービスを提供する。将来的に、ウェルビーグループ提携先顧客の訪日外国人出張者や旅行者に対してサービス提供を行うことも予定している。

■インフォネット <4444>  858円  +60 円 (+7.5%) 一時ストップ高   本日終値

インフォネット<4444>が急騰。21日、業務改善クラウド「オペレーションクラウド」を開発するクロス・オペレーショングループ(東京都千代田区)と業務提携をすると発表しており、これが材料視されたようだ。インフォネはDX(デジタル・トランスフォーメーション)化に迫られる企業や公益団体の業務オペレーション改善に寄与するプロダクト「オペレーションクラウド」のローンチに向けてサポートを進めるほか、同社が培ってきた業務改善DXの知見をもとに、同プロダクトの機能を強化していく。

■アルマード <4932>  1,230円  +86 円 (+7.5%)  本日終値

アルマード<4932>が大幅続伸。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を15万株(発行済み株数の1.55%)、または1億5000万円としており、取得期間は11月22日から12月27日まで。足もとの業績動向と内部留保の充実度を考慮し、資本効率の向上を図ることが目的としている。

■アールビバン <7523>  615円  +38 円 (+6.6%)  本日終値

アールビバン<7523>が大幅高。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を30万株(発行済み株数の2.72%)、または2億円としており、取得期間は11月22日から12月28日まで。経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。

■メタリアル <6182>  1,236円  +48 円 (+4.0%)  本日終値

メタリアル<6182>が3日ぶりに反発。同社は21日、子会社のロゼッタが手掛けるリアルタイム音声翻訳&字幕表示システム「オンヤク」が、12月7~8日にインテックス大阪で開催される「MICE EXPO in Kansai 2022」の公式プログラムに採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。「オンヤク」は、音声をリアルタイムに翻訳・テキスト表示する翻訳&議事録AIツール。各種Web会議システムやオフラインのミーティングで、インターネット環境があればシチュエーションを問わずに使用でき、ビジネスシーンを広くカバーする約110もの言語に対応している。

■インテM <7072>  1,251円  +35 円 (+2.9%)  本日終値

インティメート・マージャー<7072>が6日ぶりに反発。同社はきょう、マイクロアド<9553>にポストCookie時代に向けたターゲティング技術の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。両社はこのほど、インテMの3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューション「IM Universal Identifier(IM-UID)」と、マイクロアドのDSP「UNIVERSE Ads」及びSSP「MicroAd COMPASS」との連携を開始。これにより、「UNIVERSE Ads」では「IM-UID」への広告配信が可能になることで広告配信効果の向上が見込まれるほか、「MicroAd COMPASS」と接続するDSPはCookieを使用せず「IM-UID」を使用して広告配信が可能になるという。

●ストップ高銘柄

Waqoo <4937>  1,336円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

マイクロ波化学 <9227>  2,362円  -500 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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