【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安受け売り優勢も円安が下支え (12月12日)

市況
2022年12月12日 18時42分

日経平均株価

始値  27741.10

高値  27865.72(14:22)

安値  27734.66(09:00)

大引け 27842.33(前日比 -58.68 、 -0.21% )

売買高  9億2188万株 (東証プライム概算)

売買代金 2兆2389億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、前週末の米株安を嫌気する展開に

2.FOMCの結果とパウエルFRB議長記者会見を前に様子見

3.為替市場では円安進行、全体相場下支え材料として働く

4.朝安後に全般下げ渋り、結局58円安と小幅安で着地する

5.値下がり銘柄数は1000に届かず、全体の53%にとどまる

■東京市場概況

前週末の米国市場ではNYダウは前日比305ドル安と3日ぶりに反落した。11月の卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったため、利下げ観測が後退し売りが優勢となった。

週明けの東京市場では、前週末の米株安を受けて売りに押される展開となり、日経平均株価は反落。ただ、下値抵抗力も発揮し下げ幅は限定的だった。

12日の東京市場は、リスク回避ムードのなか下値を試す展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが引け際に下げ足を強め300ドルあまりの下落となったが、これにより前週1週間での下げ幅は合計950ドルを上回った。今週14日に判明するFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いが入りにくい状況にある。東京市場では前週末に日経平均が320円強の上昇をみせていたこともあり、本日はその反動で目先筋の売りがかさんだ。ただ、外国為替市場では1ドル=137円台まで円安が進んだことから、円安メリット株などを中心に下値では押し目買いも観測され下げ渋った。個別株は高安まちまちで、値下がり銘柄数の方が多かったものの1000に届かず、プライム市場全体の53%にとどまっている。

個別では、本日も3000億円超という断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は大幅安となり、東京エレクトロン<8035>も軟調となるなど半導体主力株は弱い動き。三菱商事<8058>が売りに押され、東邦チタニウム<5727>なども安い。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も値を下げた。トビラシステムズ<4441>が下落率トップとなり、鳥貴族ホールディングス<3193>、日本ハウスホールディングス<1873>なども大幅安となった。

半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が終始堅調、資生堂<4911>も買いが優勢だった。川崎重工業<7012>も堅調。日本駐車場開発<2353>が値上がり率トップとなり、鎌倉新書<6184>はストップ高。gumi<3903>も商いを膨らませ値を飛ばした。コーセル<6905>、エイチーム<3662>、キャリアデザインセンター<2410>などが大幅高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、エムスリー <2413>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、KDDI <9433>、TDK <6762>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他金融業、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)卸売業、(4)繊維製品、(5)金属製品。

■個別材料株

△日本駐車場 <2353> [東証P]

第1四半期大幅増益決算や再度の自社株買い実施を好感。

△キャリアデザ <2410> [東証P]

IT人材派遣好調で今期営業利益は5年ぶり過去最高へ。

△ジェイテック <2479> [東証G]

IT人材関連株の低位出遅れ。

△gumi <3903> [東証P]

5~10月期の業績改善を評価。

△ファンクリG <3266> [東証S]

低圧太陽光発電所の買い取り事業を開始。

△サンアスタ <4053> [東証G]

16日から東証プライムに市場区分変更。

△アグロカネシ <4955> [東証P]

今12月期業績及び配当予想の上方修正好感。

△鎌倉新書 <6184> [東証P]

第3四半期34%営業増益と自社株買い発表を好感。

△コーセル <6905> [東証P]

円安効果で上期業績は計画上振れ着地。

△ポエック <9264> [東証S]

ファインバブル・ナノバブル技術用いた新製品開発。

▼鳥貴族HD <3193> [東証P]

8~10月期最終益94%減を嫌気。

▼CINC <4378> [東証G]

広告宣伝費の投入などで23年10月期は大幅減益予想。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日本駐車場 <2353>、(2)鎌倉新書 <6184>、(3)アグロカネシ <4955>、(4)東京計器 <7721>、(5)gumi <3903>、(6)コーセル <6905>、(7)エイチーム <3662>、(8)キャリアデザ <2410>、(9)ビーロット <3452>、(10)ネットプロ <7383>

値下がり率上位10傑は(1)トビラシステ <4441>、(2)鳥貴族HD <3193>、(3)日本ハウス <1873>、(4)物語コーポ <3097>、(5)HEROZ <4382>、(6)RSテクノ <3445>、(7)ポールHD <3657>、(8)三井ハイテク <6966>、(9)Bガレージ <3180>、(10)プロレド <7034>

【大引け】

日経平均は前日比58.68円(0.21%)安の2万7842.33円。TOPIXは前日比4.23(0.22%)安の1957.33。出来高は概算で9億2188万株。東証プライムの値上がり銘柄数は774、値下がり銘柄数は973となった。東証マザーズ指数は783.33ポイント(3.70ポイント安)。

[2022年12月12日]

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