【↓】日経平均 大引け| 急落、日銀が金融政策修正で主力株が軒並み安 (12月20日)

市況
2022年12月20日 16時27分

日経平均株価

始値  27257.35

高値  27339.49(10:21)

安値  26416.91(14:35)

大引け 26568.03(前日比 -669.61 、 -2.46% )

売買高  18億4392万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆0756億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は669円安と急落、一時2万6400円台に下落

2.日銀は長期金利変動幅を0.25%から0.5%へ拡大決定

3.日経平均は予想外の日銀の政策修正発表を受け、売り浴びる

4.レーザーテクや東エレク、ソニーGなど主力株が軒並み安

5.金利上昇で三菱UFJや三井住友FGなど銀行株は逆行高に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比162ドル安と4日続落した。米長期金利の上昇を受け景気後退への懸念から売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は後場、急落した。日銀が金融政策を修正したことを受け、ハイテク株など主力株が軒並み安となり、日経平均は一時800円を超える下落となった。

日銀は19~20日に開催した金融政策決定会合で、長期金利の変動幅を従来のプラスマイナス0.25%程度から同0.5%程度に拡大することを決定した。この発表を受け、為替市場ではドル安・円高が進み、債券市場では金利上昇で債券安となった。株式市場では金利上昇が嫌気され、ハイテク株など主力株が軒並み安となった。前場はプラス圏で推移していた日経平均株価は、後場は売り殺到で一時2万6400円台まで下落した。日銀の金融政策修正で、年末・年始に向けて荒い展開が続くとの見方が強まった。一方、金利上昇期待で大手銀行や生損保など金融株は値を上げた。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>、村田製作所<6981>といった主力ハイテク株が軒並み安。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車株が安く、三井物産<8031>や丸紅<8002>、三菱地所<8802>が値を下げた。スカイマーク<9204>やANYCOLOR<5032>も売られた。

半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが買われた。第一生命ホールディングス<8750>や東京海上ホールディングス<8766>、S&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>など生損保株も上昇するなど金融株は逆行高となった。円高進行でニトリホールディングス<9843>も値を上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東京海上 <8766>、千葉銀 <8331>、三菱UFJ <8306>、日本郵政 <6178>、しずおかFG <5831>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約206円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)銀行業、(2)保険業、(3)電気・ガス業、(4)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)精密機器、(3)輸送用機器、(4)電気機器、(5)サービス業。

■個別材料株

△きちりHD <3082> [東証S]

権利取り狙いの買いが入る。

△Jテック・C <3446> [東証P]

プラズマ援用研磨(PAP)装置を受注。

△積水化 <4204> [東証P]

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が格上げ。

△細火工 <4274> [東証S]

「23年度予算で弾薬経費8283億円を計上の方向」との報道。

△カーリットH <4275> [東証P]

防衛関連の一角として人気化へ。

△フィナHD <4419> [東証G]

日銀決定会合受け銀行株上昇、業績に追い風との見方。

△リボミック <4591> [東証G]

中国2社と合弁会社設立で基本合意。

△ソーダニッカ <8158> [東証P]

株主優待制度の一部変更を材料視。

△三菱UFJ <8306> [東証P]

日銀YCC上限引き上げで利ザヤ改善期待。

△川崎汽 <9107> [東証P]

株主還元拡大視野との社長インタビュー報道が伝わる。

▼サスメド <4263> [東証G]

不眠障害治療用アプリの医療機器製造販売承認了承も材料出尽くし。

▼トヨタ <7203> [東証P]

日銀政策修正受けた円高で輸出関連株に売り膨らむ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jテック・C <3446>、(2)富山第一銀 <7184>、(3)第一生命HD <8750>、(4)カーリットH <4275>、(5)T&D <8795>、(6)筑波銀 <8338>、(7)コンコルディ <7186>、(8)ゆうちょ銀 <7182>、(9)かんぽ生命 <7181>、(10)りそなHD <8308>

値下がり率上位10傑は(1)SREHD <2980>、(2)サイボウズ <4776>、(3)Appier <4180>、(4)ロードスター <3482>、(5)シンクロ <3963>、(6)三菱自 <7211>、(7)日本アクア <1429>、(8)ファイズHD <9325>、(9)リブセンス <6054>、(10)サインポスト <3996>

【大引け】

日経平均は前日比669.61円(2.46%)安の2万6568.03円。TOPIXは前日比29.82(1.54%)安の1905.59。出来高は概算で18億4392万株。東証プライムの値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は1612となった。東証マザーズ指数は726.83ポイント(35.94ポイント安)。

[2022年12月20日]

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