【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米株安を受け半導体関連株が売られる (2月9日)
日経平均株価
始値 27453.40
高値 27635.38(14:53)
安値 27424.69(09:12)
大引け 27584.35(前日比 -22.11 、 -0.08% )
売買高 10億4373万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5791億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、米株安を受け売り優勢
2.米株市場はFRB高官の相次ぐタカ派発言で軟調に
3.日経平均は朝安後、米株先物横目に下げ渋る展開
4.企業決算佳境入り、好決算銘柄買われ全体支える
5.TOPIXは高い、値上がり銘柄数が値下がり上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウはFRB高官によるタカ派寄りの発言が嫌気され幅広い銘柄で売りが優勢となった。
東京市場では、朝方から売り優勢の展開だったが、日経平均株価は寄り後に下げ渋る動きをみせ、後場に入ると一貫して戻り足となった。
9日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードとなり、日経平均は短期筋の利益確定の売りで下値を試す展開となった。前日の米国株市場ではFRBのウォラー理事やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が相次いでタカ派的な発言をしたことで、主要株価指数が揃って下落したが、その地合いを引き継ぐ格好に。ただ、下値では押し目買いが活発で寄り後は徐々に下げ幅を縮小させる展開となった。米株価指数先物が堅調な値動きを示していたことで安心感が広がり、国内企業の決算発表が佳境入りとなるなかで、好決算銘柄への買いが全体相場を支える形となった。結局、日経平均は小幅マイナス圏で引けたものの、引け際にプラス圏に浮上する場面もあった。TOPIXは小幅ながら上昇して引け、プライム市場の値上がり銘柄数も値下がり数を上回った。
個別では、レーザーテック<6920>が冴えず、東京エレクトロン<8035>は1000円超の下げとなった。メルカリ<4385>が大幅安、富士フイルムホールディングス<4901>、東芝<6502>、ファナック<6954>なども軟調。武田薬品工業<4502>が売りに押されエーザイ<4523>も値を下げた。Sun Asterisk<4053>、ツバキ・ナカシマ<6464>などが急落、ハピネット<7552>、日本金銭機械<6418>の下げも目立つ。
半面、任天堂<7974>がしっかり、トヨタ自動車<7203>も小幅ながらプラス圏で引けた。日本製鉄<5401>が頑強な値動きをみせ、住友金属鉱山<5713>が買い人気を集めた。AGC<5201>が大幅上昇し、セガサミーホールディングス<6460>も活況高。芝浦メカトロニクス<6590>が値を飛ばし、RPAホールディングス<6572>、第一興商<7458>、インターネットイニシアティブ<3774>なども大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613>、コナミG <9766>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、KDDI <9433>、富士フイルム <4901>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約62円。うち35円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)ガラス土石製品、(3)非鉄金属、(4)その他製品、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)ゴム製品、(3)陸運業、(4)食料品、(5)小売業。
■個別材料株
△テクノマセマ <3787> [東証S]
10-12月期の営業黒字浮上。
△エコモット <3987> [東証G]
北海電 <9509> [東証P]と集合住宅向けEV充電スタンド普及へサービス開始。
△大阪油化 <4124> [東証S]
10-12月期営業益2倍がサプライズに。
△エルミック <4770> [東証S]
今期業績予想の上方修正と15期ぶりの復配を好感。
△イハラサイエ <5999> [東証S]
MBO発表でTOB価格2980円にサヤ寄せ。
△セガサミー <6460> [東証P]
今期業績予想を上方修正。
△芝浦 <6590> [東証P]
今期業績・配当予想の上方修正。
△EMねっとJ <7036> [東証G]
23年12月期営業利益は2.2倍へ。
△第一興商 <7458> [東証P]
自社株買いと1→2の株式分割などを材料視。
△UEX <9888> [東証S]
今期営業益予想大幅増額で前期比倍増に。
▼JTOWER <4485> [東証G]
今期最終赤字幅を拡大に修正。
▼ツバキナカ <6464> [東証P]
22年12月期決算発表を延期。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)岩崎電 <6924>、(2)芝浦 <6590>、(3)セガサミー <6460>、(4)第一興商 <7458>、(5)RPA <6572>、(6)トラスコ中山 <9830>、(7)IIJ <3774>、(8)T-BASE <3415>、(9)ファルコHD <4671>、(10)北陸電工 <1930>。
値下がり率上位10傑は(1)サンアスタ <4053>、(2)ツバキナカ <6464>、(3)メルカリ <4385>、(4)ハピネット <7552>、(5)日金銭 <6418>、(6)ヨコオ <6800>、(7)武蔵精密 <7220>、(8)ミツバ <7280>、(9)コロプラ <3668>、(10)ミズノ <8022>。
【大引け】
日経平均は前日比22.11円(0.08%)安の2万7584.35円。TOPIXは前日比1.03(0.05%)高の1985.00。出来高は概算で10億4373万株。東証プライムの値上がり銘柄数は980、値下がり銘柄数は761となった。東証マザーズ指数は794.36ポイント(1.70ポイント高)。
[2023年2月9日]
株探ニュース