伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月19日版
日経平均が週明け後に下値堅く推移するかが焦点
1. 日経平均は4月に2万9222円を超えられるかが焦点
日経平均株価が年初の値位置よりも年末の値位置が高い年は、上げやすい時期である1月から4月、10月から12月のどちらか、または両方で積極的な上げ場面となって、年間の最高値を目指す動きになります。
年の前半の上昇は、その年の状況から推測できる上値の限界を取りに行く動きのため、その年の価格が下げる場合でも、上げられる場所を確認する作業として、上昇することが多い時期になっています。
年の後半は、年の前半に多くの市場参加者が推測しているその年の上値の限界を試す作業を経過しているため、上値を抑えられやすくなります。年の後半に価格が上昇して、年の前半の高値を更新する年は、翌年へ向けて積極的に買える材料がはっきりしていることが多くなっています。
日経平均株価は、昨年3月に押し目をつけた後、2万6000円から2万8000円の範囲内での保ち合いの動きへ入っています。
上昇には、多くの市場参加者の共通の認識による積極的な行動が必要になります。そのため、保ち合い期間が長くなると、上値に対する期待値が下がるため、レンジ上限を超えにくくなります。保ち合い期間が長くなれば、それだけレンジ下限を抜けて、下降を開始する可能性が大きくなります。
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