本日注目すべき【好決算】銘柄 Eインフィニ、クロスキャト、UEX (17日大引け後 発表分)

注目
2023年3月20日 7時01分

3月17日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

Eインフィニ <7692> [東証S]  ★上期経常は3.9億円の黒字に浮上で上振れ着地

◆23年7月期上期(22年8月-23年1月)の経常損益(非連結)は3.9億円の黒字(前年同期は1.4億円の赤字)に浮上し、従来予想の2.8億円の黒字を上回って着地。エネルギー事業で昨年7月分の電気料金から独自の燃料費等調整額を導入したことで利益が安定したことに加え、代理店の活用による顧客獲得数の増加で業績が想定以上に好調に推移したことが上振れにつながった。

通期計画の5億円に対する進捗率は79.1%に達しており、業績上振れが期待される。

クロスキャット <2307> [東証P]  ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の11.9億円→14.9億円に25.2%上方修正。増益率が1.6%増→27.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。クレジット、金融、官公庁および製造向けの案件が好調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→37円(前期は1→2の株式分割前で32円)に増額修正した。

イフジ産業 <2924> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の13.5億円→16.1億円に18.8%上方修正。増益率が0.1%増→18.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。鶏卵相場の高騰が続くなか、仕入れ価格や製造コスト上昇分の販売価格への転嫁を進めることなどが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→35円(前期は28円)に増額修正した。

WDI <3068> [東証S]  ★今期経常を78%上方修正、配当も4円増額

◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の4億5000万円の黒字→8億円の黒字(前期は6億5800万円の赤字)に77.8%上方修正した。想定を上回る客足の回復や食材仕入れ価格の高騰に伴う販売価格の変更によって、売上高が計画を上回ることが寄与。為替差益の発生も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→12円(前期は13円)に大幅増額修正した。

LeTech <3497> [東証G]  ★今期経常を2.2倍上方修正

◆23年7月期の経常損益(非連結)を従来予想の3.3億円の黒字→7.1億円の黒字(前期は39.5億円の赤字)に2.2倍上方修正した。主力の不動産ソリューション事業で投資用賃貸マンションを中心に販売が好調に推移していることが寄与。保守的に設定していた売却額を上回る成約が進んでいるほか、ホテル・民泊物件の賃貸収支が改善することも利益を押し上げる。好調な業績を踏まえ、不動産の保有および売却時期の見直しを行うことで売上高は計画を下回る見通し。

リンクユー <4446> [東証P]  ★上期経常は2.1倍増益・通期計画を超過

◆23年7月期上期(22年8月-23年1月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の2億円に急拡大して着地。集英社と共同運営するマンガアプリ「ゼブラック」に集英社公式書店サービスが統合された効果などによって、リカーリングサービスが大きく伸びたことが寄与。

通期計画の1億8600万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

クニミネ <5388> [東証S]  ★今期配当を10円増額修正

◆23年3月期の期末一括配当を従来計画の30円→40円(前期は30円)に大幅増額修正した。創立80周年記念配当10円を実施する。期末配当利回りは4.63%に上昇しており、権利付き最終日の29日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。

モリ工業 <5464> [東証S]  ★今期経常を一転14%増益・最高益に上方修正、配当も50円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→70億円に16.7%上方修正。従来の2.4%減益予想から一転して13.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ニッケル市況が高値圏で推移し、材料価格の上昇に伴う在庫評価益が発生したことに加え、販売価格の大きな下落もなく、スプレッドを確保することができたことが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→180円(前期は130円)に大幅増額修正した。

MICS化学 <7899> [東証S]  ★今期経常を78%上方修正、配当も1円増額

◆23年4月期の連結経常利益を従来予想の5800万円→1億0300万円に77.6%上方修正。増益率が9.4%増→94.3%増に拡大する見通しとなった。コロナ禍からの需要回復によって食品分野を中心に大口顧客からの受注が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。効率的な計画生産の推進や不採算製品群の統廃合による製造コストの削減も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→9円(前期は8円)に増額修正した。

UEX <9888> [東証S]  ★未定だった期末配当は58円増配で配当利回り6.4%

◆従来未定としていた23年3月期の期末配当は94円(前年同期は36円)実施する方針とした。好調な業績などを踏まえ、株主への利益配分を増やす。期末配当利回りは6.39%となり、権利付き最終日の29日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。

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