CAICA DIGITAL---1Q暗号資産売買損益の悪化や暗号資産評価損の計上により、減収

材料
2023年3月20日 11時19分

CAICA DIGITAL<2315>は17日、2023年10月期第1四半期(22年11月-23年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比32.2%減の11.87億円、営業損失が7.28億円(前年同期は0.30億円の損失)、経常損失が7.41億円(同0.39億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が7.43億円(同3.65億円の利益)となった。

ITサービス事業の売上高は前年同期比9.7%増の12.68億円、営業利益は同58.9%減の0.41億円となった。CAICAテクノロジーズの売上高は前年同期を上回っているが、利益面では原価率の上昇により前年同期を下回っている。金融機関向けのシステム開発分野は、保険会社向け案件の売上高が拡大するとともに、銀行向け案件において、一次ベンダからのメガバンク案件を中心に引き合い、受注がともに拡大している。非金融向けシステム開発分野は、顧客の事業拡大意欲が強く、新規案件の引き合いを常に確保できている状況にある。フィンテック関連のシステム開発分野は、決済系の案件を中心に安定的に受注を獲得している。また、当第1四半期において、エンドユーザーのセキュリティリテラシーを向上させる「CAICA Security Training/標的型メール訓練サービス」や、Web3事業に参入する企業を支援する、セミオーダー型NFTマーケットプレイス開発サービスの販売を開始した。

金融サービス事業の売上高は△0.82億円(前年同期は5.96億円)、営業損失は6.71億円(同0.32億円の損失)となった。暗号資産のカイカコインについては、CAICA Verseにて、カイカコインを活用してブロックチェーンゲームを楽しめる予定であり、新規ユーザーが増加することを見込んでいる。カイカフィナンシャルホールディングスが運営するZaif INOローンチパッド(一次販売)の売上高は、当第1四半期にスタートした事業であり、業績の寄与にはしばらく時間を要するが、Web3事業としては、「NFT事業」、「Web3BaaS事業」、「決済代行事業」、「Web3事業支援」を推進するとしている。カイカ証券は、業態転換を図るべく、現在、既存商品の早期終了を進めている。カイカエクスチェンジの当第1四半期においては、暗号資産価格の下落に伴う暗号資産売買損益の悪化や、暗号資産の市況悪化の影響を受け、暗号資産評価損を計上した。カイカエクスチェンジでは現在、暗号資産市場の影響を受けにくいストック型収益の比率を上げることで安定基盤の構築を図っている。カイカキャピタルは、レンディングサービスを活発化させており、現在、ビットコイン、シンボル、カイカコインの募集を定期的に行っている。暗号資産の投融資・運用については、暗号資産の価格の推移を見極め、慎重にトレーディングを行ってきたが、当第1四半期においては、暗号資産価格の下落に伴う暗号資産売買損益の悪化や、暗号資産の市況悪化の影響を受け、暗号資産評価損を計上している。

2023年10月期通期について、同社グループは「ITサービス事業」と「金融サービス事業」を展開しているが、「金融サービス事業」は、経済情勢や暗号資産市場等の環境の影響を受けることから、業績予想を行うことが困難であるため、連結業績予想を非開示としている。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.