話題株ピックアップ【夕刊】(1):マクセル、Eインフィニ、豊田織

注目
2023年3月20日 15時13分

■マクセル <6810>  1,691円  +300 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

マクセル<6810>が急速人気化。電池や産業部材の製造を手掛けるが、全固体電池分野の研究開発に積極的に展開し、今年1月には協業先のローム<6963>と同電池を使った低消費電流評価用電源モジュールキットを共同開発している。直近では19日付の日本経済新聞が、「(同社は)産業機械向けに大容量の全固体電池を世界で初めて量産する」と報じたことを受け、株価を強く刺激する格好となった。これについて会社側では「産機向け硫化物系全固体電池量産については、今期の第1四半期や第2四半期の決算時にリリースしてきた話であり、目新しさはないが、今年の夏ごろに工場向けに生産をスタートさせる方向にあることは確か」としている。

■アースインフィニティ <7692>  1,800円  +80 円 (+4.7%)  本日終値

アースインフィニティ<7692>が続急伸。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年8月~23年1月)単独決算が、売上高30億6900万円(前年同期比40.3%増)、営業利益4億200万円(前年同期2億1700万円の赤字)、最終利益3億2400万円(同1億5300万円の赤字)となり、従来予想の営業利益2億9100万円を大きく上回って着地したことが好感された。エネルギー事業で電気契約件数が増加したことに加えて、22年7月分の電気料金から独自の燃料費等調整額を導入したことにより利益が安定したこと、更に代理店の活用による顧客獲得数の増加などが寄与した。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高55億2700万円(前期比20.6%増)、営業利益5億1100万円(前期4億2000万円の赤字)、最終利益3億9600万円(同3億8900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■エフ・シー・シー <7296>  1,465円  +30 円 (+2.1%)  本日終値

エフ・シー・シー<7296>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1650円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、売上高の5割弱を占める二輪車市場は、同証券の従来前提よりも堅調さが増すと想定。電動化対応も来期前半には前進し、懸念材料が大きく縮小する可能性が生じているという。来期はセクター平均を上回る利益成長が期待でき、足もと第4四半期も同セクター内で相対的に強い業績が確保可能とみており、株価のディスカウントが大きいと判断したという。

■日東富士製粉 <2003>  4,350円  +15 円 (+0.4%)  本日終値

日東富士製粉<2003>は3日ぶりに反発。東京証券取引所が17日の取引終了後、同社株を20日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待もあるようだ。また、日本証券金融も20日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■豊田自動織機 <6201>  6,870円  -880 円 (-11.4%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

豊田自動織機<6201>は急落。前週末17日の取引終了後、ディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種の計3機種を搭載するフォークリフトの出荷停止を決めたと発表した。これを嫌気した売りが膨らんだようだ。国内向けフォークリフト用エンジンについて、排出ガスの国内規制値の超過と国内認証に関する法規違反の可能性を確認した。出荷停止対象のフォークリフトなどの売上高実績は2021年度で約420億円(豊田織全体の連結売上高は2兆7051億円)。23年2月末までの累計で、対象となるディーゼルエンジンを搭載したフォークリフトの国内販売台数は7万1300台。ガソリンエンジンを搭載したフォークリフトは8万8300台という。

■インフォネット <4444>  1,654円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

インフォネット<4444>が続急騰、21年5月以来約1年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。企業のホームページ制作に際してWebサイトのデザインやコンテンツ管理・運営を行うが、子会社などと連携してチャットボットシステムなど人工知能(AI)分野への展開に力を入れている。会話の分岐が可能な第2世代AIチャットボットのサービス提供などで話題となった。ここ米オープンAIのチャットGPTに対するマーケットの注目度が高まるなか、関連有力株として頭角を現した。株式需給面では前週末17日付で増担保規制がかかっているものの押し目は浅く、大口の投資資金の攻勢が波状的に続いている。外資系証券経由の貸株調達による空売り残急増も踏み上げ相場の演出につながっているもようだ。

■LeTech <3497>  927円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

LeTech<3497>がストップ高。同社は17日取引終了後、23年7月期通期の単独業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の10億1300万円の黒字から13億3000万円の黒字(前期は32億3200万円の赤字)に上方修正したことが好感されたようだ。主力の不動産ソリューション事業で投資用賃貸マンション「LEGALAND」の販売をはじめとした不動産販売が好調なほか、保有するホテル・民泊物件の賃貸収支が改善していることなどが主な要因だとしている。一方、不動産の保有及び売却時期の見直しを行うことから、売上高予想については従来の199億4300万円から182億1000万円(前期に比べほぼ横ばい)に引き下げた。

■イメージ・マジック <7793>  991円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

イメージ・マジック<7793>が3日ぶり急反騰。個人や法人を対象にオンデマンド印刷を効率化させるソリューションを提供する。前週末発表した23年4月期第3四半期(22年5月~23年1月)決算は営業利益が6200万円(前期比83%減)と低調ながら、通期計画の2600万円を超過した。目先業績底入れ感が出ているほか、アパレル業界などの製造におけるワークフローのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を背景に24年4月期は収益急回復の可能性があり、株価は来期を視野に物色人気に火がつく格好となった。

■ダブルエー <7683>  3,395円  +500 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

ダブルエー<7683>が急騰。同社は17日取引終了後、24年1月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比35.0%増の16億200万円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の35円としていることが好感されたようだ。なお、23年1月期通期の連結営業利益は前の期比14.4%増の11億8600万円で着地した。スニーカーを中心としたカジュアル志向の靴及び履き心地を重視した靴の需要が拡大傾向にあることや、更なる成長が期待できるECチャネルの事業拡大に取り組んだことなどが奏功した。

■モリ工業 <5464>  3,495円  +455 円 (+15.0%)  本日終値

モリ工業<5464>が急反騰し昨年来高値を更新した。前週末17日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を484億円から486億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を56億円から66億円(同16.1%増)へ、純利益を42億円から50億円(同15.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を90円から140円(年180円)へ引き上げたことが好感された。ニッケル市況が高値圏で推移するなか、材料価格が高止まりとなり、在庫の評価益が発生したことが寄与する。また、販売価格の大きな下落もなく、スプレッドを確保することができたことも寄与する。

⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中

⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2023」を実施しています。

⇒⇒個人投資家は、今どのような投資スタイルで、どんな銘柄に注目し、またこれからの狙い方――などについて調査するものです。

⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、1名の方に7万円分、33名の方に1万円分を差し上げます。

⇒⇒アンケートは4月2日午後6時までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。お早めに、ご回答をお願い致します。

⇒⇒アンケートのご回答はこちらからお願いします。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.