【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり急反落、米株安を受け2万8000円台割れ (4月5日)
日経平均株価
始値 28111.04
高値 28133.57(09:02)
安値 27788.77(14:41)
大引け 27813.26(前日比 -474.16 、 -1.68% )
売買高 11億6563万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8161億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり急反落、2万8000円台割れ
2.米株安受けセンチメント悪化、利益確定売り誘発
3.米国では経済指標受け景気減速懸念一段と強まる
4.先物主導でのインデックス売りが下げを助長する
5.値下がり銘柄数はプライム上場銘柄の96%に及ぶ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは低調な米雇用動態調査を受け、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では前日の米株安を受け、主力株中心に大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は急反落で2万8000円大台を下回った。
5日の東京市場は、リスク回避の動きが一気に強まり全面安商状となった。下げ幅は一時約500円に達した。前日の米国株市場では経済指標の発表を受け景気減速懸念が改めて高まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。これに追随する形で主力株を中心に広範囲に売りが及んだ。個人投資家の見切り売りを誘発したほか、先物主導のインデックス売りも出て日経平均の下げを助長した。外国為替市場でドル売り・円買いの動きが加速し、1ドル=131円台半ばに円高が進んだことも輸出セクター中心に買い手控え材料となっている。一部で金融機関の益出し売りも観測されたようだ。値下がり銘柄数は1760あまりに及び、これはプライム上場銘柄の96%に相当する。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げが目立つほか、トヨタ自動車<7203>も軟調。日本製鉄<5401>も売られた。キーエンス<6861>が大きく下値を探り、任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、ファナック<6954>なども下落した。Appier Group<4180>、日本M&Aセンターホールディングス<2127>が急落、アダストリア<2685>、ネクステージ<3186>なども大きく水準を切り下げた。力の源ホールディングス<3561>、山九<9065>なども安い。
半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が高く、レーザーテック<6920>も頑強。オリンパス<7733>が堅調、パナソニック ホールディングス<6752>もプラス圏で引けた。ダイワボウホールディングス<3107>が値上がり率トップに買われ、東洋建設<1890>は商いを伴い大幅高。岩谷産業<8088>が値を上げ、デクセリアルズ<4980>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、NTTデータ <9613>、パナHD <6752>、川崎汽 <9107>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約139円。
東証33業種のうち上昇は海運業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)水産・農林業、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)石油石炭製品、(3)卸売業、(4)繊維製品、(5)機械。
■個別材料株
△東洋建 <1890> [東証P]
中計期間中の株主還元方針を好感。
△ブロッコリー <2706> [東証S]
製造原価や値上げ奏功し23年2月期業績は計画上振れ。
△和弘食品 <2813> [東証S]
「米国工場の生産能力を5割増やす」との報道。
△KTK <3035> [東証S]
上期27%営業増益で予想上回る。
△ダイワボウ <3107> [東証P]
みずほ証券が新規格付け。
△パナHD <6752> [東証P]
「欧州自動車メーカーとEV用電池で提携交渉」との報道。
△GMB <7214> [東証S]
超低PBRの自動車部品株として投資資金攻勢続く。
△ナガイレーベ <7447> [東証P]
第2四半期営業利益は計画を上回る。
△岩谷産 <8088> [東証P]
水素の導入加速に向けた国策が追い風。
△ポエック <9264> [東証S]
プラント機器の製造販売に係る大型案件を受注。
▼アダストリア <2685> [東証P]
システムトラブルの影響などで前期業績は下振れ着地。
▼バイク王 <3377> [東証S]
一部仕入れ価格が想定上回り第1四半期は大幅営業減益。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ダイワボウ <3107>、(2)レアジョブ <6096>、(3)Ubicom <3937>、(4)東洋建 <1890>、(5)ナガイレーベ <7447>、(6)岩谷産 <8088>、(7)川崎汽 <9107>、(8)富士製薬 <4554>、(9)パナHD <6752>、(10)デクセリ <4980>。
値下がり率上位10傑は(1)Appier <4180>、(2)アクシージア <4936>、(3)日本M&A <2127>、(4)合同鉄 <5410>、(5)ネクステージ <3186>、(6)アダストリア <2685>、(7)力の源HD <3561>、(8)リズム <7769>、(9)山九 <9065>、(10)平河ヒューテ <5821>。
【大引け】
日経平均は前日比474.16円(1.68%)安の2万7813.26円。TOPIXは前日比38.92(1.92%)安の1983.84。出来高は概算で11億6563万株。東証プライムの値上がり銘柄数は57、値下がり銘柄数は1763となった。東証マザーズ指数は738.65ポイント(15.26ポイント安)。
[2023年4月5日]
株探ニュース