話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウイングアク、松屋、東海運

注目
2023年4月14日 15時16分

■ウイングアーク1st <4432>  1,986円  +47 円 (+2.4%)  本日終値

ウイングアーク1st<4432>が5日続伸。同社は13日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比6.8%増の63億5000万円としていることや、年間配当計画を前期比1円90銭増配の45円としていることが好感されたようだ。売上収益は同6.5%増の238億円を見込む。帳票・文書管理ソリューションは、電子帳簿保存法やインボイス制度などへの対応を軸に企業間取引のプラットフォームとして「invoiceAgent」の更なる強化・拡販を行う計画。データエンパワーメントソリューションは、業種ごとの業務にフォーカスした「業種・業務ソリューション」及び大企業のデータ活用支援サービスである「Dataring」に注力し、顧客の獲得に努めるとしている。

■松屋 <8237>  1,199円  +23 円 (+2.0%)  本日終値

松屋<8237>が6日続伸し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、23年2月期通期の連結決算を発表。営業損益は3億4700万円の黒字(前の期は22億8000万円の赤字)となり、従来予想の5000万円の黒字から上振れ着地した。売上高は従来予想の325億円を上回り、344億円(会計基準変更のため前の期との比較なし)となった。年度後半から訪日外国人の来店が増加し、ラグジュアリーブランドを中心に免税売上高が伸長した。あわせて公表した24年2月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比3.2%増の355億円、営業利益が同3.5倍の12億円。年間配当は前期比2円50銭増配の5円を計画している。

■SPDR <1326>  25,160円  +185 円 (+0.7%)  本日終値

SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>といった金ETFが年初来高値を更新している。13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日比30.4ドル高の1トロイオンス=2055.3ドルに上昇。20年8月につけた2089.2ドルの最高値に迫っている。米国に景気後退懸念が台頭し、外国為替市場でドルが売られドルインデックスの下落が続くなか、ドルと逆相性の強い金への買いが膨らんでいる。

■SFPホールディングス <3198>  1,900円  -128 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率6位

SFPホールディングス<3198>が9日ぶりに急反落した。この日、23年2月期の連結決算とともに、24年2月期の業績予想を開示した。売上高は前期比17.8%増の270億円と増収を見込むものの、経常利益は助成金のはく落を背景に、同24.2%減の12億円となる見通し。同社は居酒屋「磯丸水産」などを展開する。リオープン銘柄の利益拡大に期待する投資家にとっては、物足りない内容と受け止められたようだ。23年2月期の連結決算は、売上高が229億1300万円(前の期比2.2倍)、経常利益が15億8300万円(同28.1%減)となった。13日の取引終了後に、前期業績の計画下振れを発表していた。昨年秋以降、新型コロナウイルス感染症を巡る情勢が徐々に落ち着きをみせるなか、インバウンド需要の回復もあって、売上高は回復基調にあった。だが昨年夏の感染急拡大による落ち込みを補うには至らず、水道光熱費の高騰も響いた。

■SHOEI <7839>  2,514円  -90 円 (-3.5%)  本日終値

SHOEI<7839>が続落。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は3150円から2600円に見直した。同証券では、スポーツ・アウトドア関連用品はコロナ特需の反動減で22年以降の実需は減少するとみていたが、同社は旺盛な中国需要で23年9月期以降も持続的な成長が続くと予想していた。しかし、中国の各種統計をみると不透明感が増しつつあると指摘。これを受けて、23年9月期の業績予想は据え置くが、24年9月期の予想は下方修正している。

■東宝 <9602>  5,120円  -150 円 (-2.9%)  本日終値

東宝<9602>が安い。13日取引終了後の決算発表で、24年2月期の連結営業利益は前期比10.9%減の400億円と減益予想が示された。配当も40円(前期比20円減)と減配の見込み。市場では、今2月期の同利益を530億円前後とみていただけに「ネガティブ」との見方が強い。前23年2月期の同利益は448億8000万円だった。前期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているが、前の期との単純比較では12%増だった。新海誠監督の映画「すずめの戸締まり」などがヒットした。

■久光製薬 <4530>  3,740円  -90 円 (-2.4%)  本日終値

久光製薬<4530>が4日ぶりに反落した。13日取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の最終利益が前期比9.7%減の106億円となる見通しを示した。最終減益の計画を嫌気した売りが出たようだ。売上高は同3.1%増の1323億円を見込む。医療用医薬品では国内では増収を見込む一方、米国では減収を予想。想定為替レートは1ドル=127円とした。年間配当は85円を計画。前期は記念配当50銭を含め84円50銭で、50銭の増配となる見通しだ。

■ジャムコ <7408>  1,420円  -22 円 (-1.5%)  本日終値

ジャムコ<7408>が軟調。米航空機大手のボーイング<BA>が小型機「737MAX」について、製造上の問題が報告されたとして一部の機体の引き渡しを停止したと米国時間13日に伝わった。航空機向けのギャレー(厨房設備)などを手掛けるジャムコに対しては、今後の生産面での影響を懸念した売りが出たようだ。報道を受け、ボーイングの株価は時間外取引で大幅に下落した。問題があったのは、部品メーカーのスピリット・エアロシステムズ・ホールディングス<SPR>が担当した部分とされる。航空機関連では東邦チタニウム<5727>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も下落している。

■東海運 <9380>  369円  +80 円 (+27.7%) ストップ高   本日終値

東海運<9380>がストップ高をつけた。大阪府・市によるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備計画がこの日、政府に認定されたと伝わった。関連銘柄の一角に材料出尽くしと受け止めた売りが膨らむなか、同社のグループ会社である近畿港運が、IRの建設予定地とされる大阪市の夢洲に拠点を置く夢洲コンテナターミナル(大阪市此花区)に資本参加していることが投資家の関心を集めている。港湾エリアの開発による事業への間接的な影響への思惑から、東海運株に短期資金が流入したようだ。夢洲コンテナターミナルのホームぺージによると、同社の株主には近畿港運のほか、三菱倉庫<9301>、日新<9066>、住友倉庫<9303>、山九<9065>、上組<9364>などの名前がある。

■カーチスHD <7602>  240円  +50 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値

カーチスホールディングス<7602>がストップ高。13日の取引終了後、投資活動などを展開する中国企業の新華錦集団(山東省青島市)及び山東膠東航空城投資(同)との間で、投資枠組み契約意向書を締結したと発表。これを材料視した買い注文が集まったようだ。カーチスHDは新華錦と締結した「戦略合作意向書」をもとに、2019年1月に中古車事業を展開する合弁会社を設立した。だが新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に、合弁会社の業務展開は困難な状況にあった。今回、中国税関総署により青島空港総合保税区運営前の検収が行われ、中古車整備や中継貿易の業務の展開と、展示サービスセンターの建設を推進する条件が整ったことから、新華錦と山東膠東航空城投資とともに共同発展に向けた意向書を締結した。空港総合保税区である中古車輸出基地を、中国北方最大の中古車国際貿易センターに発展させていくことなどを目指す。

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