【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、米株高でリスク選好の買い優勢 (4月14日)

市況
2023年4月14日 16時06分

日経平均株価

始値  28321.54

高値  28515.51(10:38)

安値  28282.82(09:00)

大引け 28493.47(前日比 +336.50 、 +1.20% )

売買高  11億2794万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆9323億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は336円高と6日続伸、米株高を好感する買い流入

2.米3月PPIが予想を下回り、米国に早期利上げ停止観測浮上

3.日経平均は一時、約1ヵ月ぶりに2万85000円台を回復

4.業績を上方修正したファストリが大幅高で日経平均上昇に寄与

5.伊藤忠や三井物、三菱商など商社株は連日の買い人気を集める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比383ドル高と反発した。米卸売物価指数(PPI)がインフレ鈍化を示し、ハイテク株や消費関連株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は大幅に6日続伸。米株高を背景に買いが優勢となり、一時3月9日以来、約1ヵ月ぶりとなる2万8500円台に乗せた。

前日の米株式市場では、NYダウが急反発。米3月卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、米利上げの早期停止観測が浮上したことが好感された。この米株高を背景に東京市場も買いが優勢の展開となった。今期業績予想の上方修正を発表したファーストリテイリング<9983>が急伸したことも、日経平均の上昇に寄与した。商社株が連日人気に沸いたほか、好業績を発表した個別材料株が買われた。

レーザーテック<6920>やソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>が高く、ダイキン工業<6367>や日立製作所<6501>が値を上げた。伊藤忠商事<8001>や三菱商事<8058>、三井物産<8031>など商社株が連日人気に沸いた。好業績を発表したSansan<4443>が高く、Abalance<3856>やSHIFT<3697>も上昇。直近IPOのispace<9348>がストップ高に買われた。

半面、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>が安く、トヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調。日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった海運株が値を下げた。TDK<6762>やSMC<6273>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、ソニーG <6758>、伊藤忠 <8001>、資生堂 <4911>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約288円。うち261円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、TDK <6762>、ホンダ <7267>、エプソン <6724>、安川電 <6506>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。うち28円は東エレク1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)小売業、(3)倉庫運輸関連、(4)水産・農林業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)保険業、(4)繊維製品、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△ローソン <2651> [東証P]

今期の年間配当予想は50円増の200円に。

△TKP <3479> [東証G]

今期最終黒字転換の計画を評価。

△メディアドゥ <3678> [東証P]

自社株買いと今期復配見通しを好感。

△ウォンテッド <3991> [東証G]

「Wantedly」伸長で第2四半期営業益66%増。

△Sansan <4443> [東証P]

中堅・大企業向けの営業強化で第3四半期は営業利益倍増。

△TONE <5967> [東証S]

設立85周年記念品クオカード5000円分を贈呈へ。

△ユニバーサル <6425> [東証S]

フィリピンカジノの第1四半期売上高は97%増。

△カーチスHD <7602> [東証S]

中国企業との投資枠組み契約意向書の締結を材料視。

△ブックオフG <9278> [東証P]

既存店好調で今期業績予想を上方修正。

△ファストリ <9983> [東証P]

今期最終益・配当予想の上方修正。

▼東名 <4439> [東証P]

12-2月期は前四半期比で減益に。

▼トリプルアイ <5026> [東証G]

新型コロナ「5類移行」など響き今期は一転最終赤字の見通し。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Sansan <4443>、(2)ビーウィズ <9216>、(3)大黒天 <2791>、(4)トレファク <3093>、(5)ブックオフG <9278>、(6)ファストリ <9983>、(7)マツオカ <3611>、(8)リテールPA <8167>、(9)メディアドゥ <3678>、(10)マーケットE <3135>

値下がり率上位10傑は(1)東名 <4439>、(2)PRTIME <3922>、(3)フィルC <3267>、(4)佐鳥電機 <7420>、(5)三陽商 <8011>、(6)SFP <3198>、(7)日金銭 <6418>、(8)積水化 <4204>、(9)円谷フィHD <2767>、(10)MrMax <8203>

【大引け】

日経平均は前日比336.50円(1.20%)高の2万8493.47円。TOPIXは前日比10.79(0.54%)高の2018.72。出来高は概算で11億2794万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1234、値下がり銘柄数は519となった。東証マザーズ指数は756.57ポイント(5.80ポイント高)。

[2023年4月14日]

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