「百貨店」が15位にランクイン、訪日外国人客数の増加で高額品需要の高まりに期待<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「百貨店」が15位にランクインしている。
日本政府観光局が19日に発表した3月の訪日外国人客数(推計値)は、昨年10月の個人旅行再開以降で最高となる181万7500人となり、前年同月比27.5倍となった。同局によると、桜シーズンの訪日需要の高まりやクルーズ船の運航再開などが寄与し、米国をはじめとした欧米豪中東地域からの大幅な増加が全体を押し上げたという。
一般的にアジア諸国と比べて欧米豪からの訪日客は消費単価が高いことから、3月の統計に見られるような欧米豪地域からの訪日客の大幅な増加は、百貨店の売り上げに追い風になるとの見方が多く、これがテーマとしての「百貨店」への関心を高めることにつながっているようだ。また、足もとで為替相場がコロナ禍前に比べて円安基調にあることも、訪日客の高額品購入を後押しするとの見方につながっている。
今後、中国人観光客が本格的に日本に入国してくることで、インバウンド需要は更に拡大することが予想されている。百貨店株への関心もこれまで以上に高まる可能性がある。この日の関連株の動きでは、目立った動きは少ないものの、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>が年初来高値を更新、近鉄百貨店<8244>も高い。