「半導体製造装置」が19位、市況底入れ観測後退でも株価は底入れムード<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が19位となっている。
半導体市況は今年前半に底を入れ、年後半には回復色をみせるとの見方が強かったが、スマートフォンやパソコンの在庫調整が後ずれしていることに伴い、回復が遅れる可能性が高まっている。情報機器などコロナ特需の反動が依然として大きく、半導体製造装置メーカーにとっても収益環境の改善がなかなか見込みにくい状況となっている。
しかし、株価の方はここにきて変化が感じ取れる状況となっている。売買代金で常に群を抜くレーザーテック<6920>は個人投資家の信用買い残急増などで上値が重く底値圏でもみ合っていたが、ここにきて浮上の兆しがみられる。東京エレクトロン<8035>も4月末以降は下値切り上げ波動を明示している。特筆されるのはディスコ<6146>で更に上げ足が鮮明、きょうまで10連騰と目を見張る上昇をみせ、連日の上場来高値更新と異彩を放っている。米中摩擦による対中半導体輸出規制の動きは警戒されるものの、国内では熊本県に台湾の受託製造大手TSMC<TSM>と共同で大規模な生産工場が建設されるほか、北海道では日の丸半導体会社のラピダスが最先端半導体量産を目指した工場を建設する計画にある。更に、韓国サムスン電子が横浜市に半導体開発拠点を設ける方向にあることも伝わっており、これらが、国内の半導体製造装置メーカーの商機につながるとの思惑が浮上している。
銘柄としては、ディスコ、東エレク、レーザーテクのほか、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ローツェ<6323>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、タツモ<6266>、ワイエイシイホールディングス<6298>などが注目される。