【↓】日経平均 大引け| 続落、前場はもみ合いも先物主導で売り優勢 (6月8日)

市況
2023年6月8日 18時37分

日経平均株価

始値  31877.79

高値  32035.95(10:27)

安値  31420.45(14:05)

大引け 31641.27(前日比 -272.47 、 -0.85% )

売買高  13億4214万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆7169億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、一時下げ幅500円近くに広がる場面も

2.朝方は強弱観対立も徐々に売り優勢、後場に入って急落

3.カナダ中銀の利上げで米金利も上昇、ナスダックに逆風

4.SQ算出を控え買い入りづらく、先物主導で地合い悪化

5.売り一巡後は下げ渋るも、値下がり銘柄数が7割を占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比91ドル高と続伸した。ハイテク株が売られる一方、出遅れ感のある景気敏感株が買われた。

東京市場では、前場はもみ合いを続けたが、後場に値を崩す展開となった。日経平均株価の下げ幅は一時500円近くに及ぶ場面もあった。

8日の東京市場は、朝方は強弱観対立のなか方向感の見えにくい展開だった。明日にメジャーSQ算出を控え、積極的な買いは入りにくかったものの、前日に日経平均が600円近い急落をみせていたことで、リバウンド狙いの押し目買いや空売り買い戻しなどが全体相場を支える形となり一時はプラス圏で推移した。しかし、後場に入ると先物を絡めた売りが噴出し、日経平均は急落。下げ幅は一時500円に迫る場面もあった。カナダ中銀が3会合ぶりに利上げに踏み切ったことで、前日の米国株市場では金利上昇を背景にハイテク株が売られ、ナスダック総合株価指数が続落した。この地合いが東京市場にも波及した。ただ、売り一巡後は値ごろ感からの押し目買いが入り大引けにかけて下げ渋った。値下がり銘柄数はプライム市場全体の約7割を占めている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、レーザーテック<6920>も軟調。キーエンス<6861>が大きく下落した。HOYA<7741>、ダイキン工業<6367>も値を下げた。任天堂<7974>も冴えない。ファーマフーズ<2929>が急落、HEROZ<4382>も大幅安。ラウンドワン<4680>の下げも目立つ。ペプチドリーム<4587>、ネクソン<3659>なども大きく下値を試す展開となった。

半面、アドバンテスト<6857>がしっかり、ディスコ<6146>も上昇した。ルネサスエレクトロニクス<6723>が堅調、三菱重工業<7011>も高い。エーザイ<4523>が商いを膨らませ大幅高となり、日本郵船<9101>など海運株も買われた。東京電力ホールディングス<9501>など電力株が軒並み高。巴工業<6309>はストップ高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、アドテスト <6857>、日立建機 <6305>、川崎汽 <9107>、JR東海 <9022>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。うち24円はエーザイ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約91円。

東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気・ガス業、(3)石油石炭製品、(4)陸運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)その他製品、(4)不動産業、(5)電気機器。

■個別材料株

△シュッピン <3179> [東証P]

5月度売上高16.6%増で2ヵ月ぶりに前年実績を上回る。

△アイル <3854> [東証P]

8-4月期営業利益71%増。

△ベネフィJ <3934> [東証P]

10万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△カラダノート <4014> [東証G]

あいおいニッセイ同和損害保険と業務提携。

△ビーマップ <4316> [東証G]

越境ECのお菓子のサブスクサービスを開始へ。

△Gセキュリ <4417> [東証G]

中期経営計画を発表む。

△AIins <4488> [東証G]

生成AIなどの研究開発を行う「エックスリサーチ」を創設。

△巴工業 <6309> [東証P]

23年10月期業績及び配当予想を上方修正。

△リバーエレク <6666> [東証S]

弾性波素子の特許登録を手掛かり視。

△テイツー <7610> [東証S]

5月売上高は44%増。

▼ラウンドワン <4680> [東証P]

米国既存店売上高が前年下回る。

▼ハウテレ <7064> [東証G]

2-4月期赤字転落。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)巴工業 <6309>、(2)サニックス <4651>、(3)エーザイ <4523>、(4)ベネフィJ <3934>、(5)シュッピン <3179>、(6)アイル <3854>、(7)CIJ <4826>、(8)ダイセキS <1712>、(9)LIFULL <2120>、(10)OKI <6703>

値下がり率上位10傑は(1)ファーマF <2929>、(2)JNS <3627>、(3)HEROZ <4382>、(4)シチズン <7762>、(5)ラウンドワン <4680>、(6)ブラス <2424>、(7)ペプドリ <4587>、(8)ネクソン <3659>、(9)アトラエ <6194>、(10)UT <2146>

【大引け】

日経平均は前日比272.47円(0.85%)安の3万1641.27円。TOPIXは前日比14.80(0.67%)安の2191.50。出来高は概算で13億4214万株。東証プライムの値上がり銘柄数は503、値下がり銘柄数は1270となった。東証マザーズ指数は769.17ポイント(17.12ポイント安)。

[2023年6月8日]

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