【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、米株高や円安で大きく切り返す (6月28日)

市況
2023年6月28日 18時38分

日経平均株価

始値  32807.84

高値  33193.99(15:00)

安値  32642.87(10:19)

大引け 33193.99(前日比 +655.66 、 +2.02% )

売買高  13億9995万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆9036億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は655円高と急騰、5日ぶりに大きく切り返す

2.米株市場は相次ぐ強い経済指標受けダウが7日ぶり反発

3.米半導体株が大幅高、東京市場でも同関連株に買い戻し

4.ドル高・円安の進行も輸出セクター中心に追い風材料に

5.値上がり銘柄数は1700超、プライム市場の94%を占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比212ドル高と7日ぶりに反発した。予想上回る経済指標を受け米景気失速の懸念が後退し買いが優勢となった。

東京市場では、前日の米株高を受け主力株をはじめ広範囲に買い戻され、日経平均株価は大幅高で切り返す展開となった。

28日の東京市場は、朝方からリスク選好の地合いとなったが、後場に入って日経平均の上げ足が加速した。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったほか、米国株市場でも発表された経済指標がいずれも市場予想を上回ったことで、米景気減速に対する警戒感が和らぎNYダウが7日ぶりに反発。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上昇率はダウを上回り、特に半導体関連株への買い戻しが顕著となった。これを受けて、東京市場でも市場のセンチメントが改善し、半導体セクターをはじめ幅広い銘柄が上値を追う形に。外国為替市場でドル高・円安が進んだことも自動車など輸出株を中心に追い風材料となった。値上がり銘柄数は1700を超え、プライム市場全体の94%を占める全面高商状となった。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が買われ、売買代金2位となったソシオネクスト<6526>も切り返し急となった。このほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄に買いが集まった。NTT<9432>が商い増勢のなか大きく上値を追ったほか、キーエンス<6861>が値を飛ばし、日本製鉄<5401>なども高い。日立製作所<6501>、ニデック<6594>なども大きく上昇した。IMAGICA GROUP<6879>、ハニーズホールディングス<2792>が急騰、さくらインターネット<3778>も値を飛ばした。

半面、川崎汽船<9107>が大きく利食われたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も軟調。JSR<4185>は小幅安、中外製薬<4519>、すかいらーくホールディングス<3197>なども冴えない。そーせいグループ<4565>は連日のストップ安。シンクロ・フード<3963>、KLab<3656>なども大きく値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約211円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は川崎汽 <9107>、中外薬 <4519>、オリンパス <7733>、郵船 <9101>、商船三井 <9104>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約5円。

東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は海運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)空運業、(3)輸送用機器、(4)情報・通信業、(5)ガラス土石製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)保険業。

■個別材料株

△YEデジタル <2354> [東証S]

3~8月期経常利益を倍増に上方修正。

△ウェッジHD <2388> [東証G]

持ち分法適用関連会社がタイ証取の上場廃止事由解消に前進。

△ハニーズHD <2792> [東証P]

外出機会増加で客数想定上回り23年5月期業績は計画上振れ。

△板硝子 <5202> [東証P]

ロシアのガラス事業撤退で約50億円の利益認識へ。

△プライムスト <5250> [東証S]

「KUSANAGI」の次世代高速通信対応を材料視。

△ソシオネクス <6526> [東証P]

Socで成長期待高くリバウンド狙いの買い流入。

△イマジカG <6879> [東証P]

自社株買いの実施発表で需給下支え期待。

△スギHD <7649> [東証P]

外出機会増加追い風となり第1四半期は2ケタ営業増益。

△サンリオ <8136> [東証P]

「ハローキティ」のアップルデバイス向け新ゲーム配信。

△NTT <9432> [東証P]

25分割の権利取り最終日で駆け込みで投資資金が流入。

▼サイボウズ <4776> [東証P]

5月売上高16%増も伸び率鈍化。

▼川崎汽 <9107> [東証P]

モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を格下げ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イマジカG <6879>、(2)ハニーズHD <2792>、(3)さくらネット <3778>、(4)サンリオ <8136>、(5)板硝子 <5202>、(6)粧美堂 <7819>、(7)フェイスNW <3489>、(8)サンケン <6707>、(9)ユニプレス <5949>、(10)力の源HD <3561>

値下がり率上位10傑は(1)そーせい <4565>、(2)川崎汽 <9107>、(3)シンクロ <3963>、(4)アイスタイル <3660>、(5)KLab <3656>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)サイボウズ <4776>、(8)レオパレス <8848>、(9)テスHD <5074>、(10)レイズネク <6379>

【大引け】

日経平均は前日比655.66円(2.02%)高の3万3193.99円。TOPIXは前日比44.79(1.99%)高の2298.60。出来高は概算で13億9995万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1733、値下がり銘柄数は89となった。東証マザーズ指数は806.27ポイント(7.61ポイント高)。

[2023年6月28日]

株探ニュース

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