【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、一時急落も後場に下げ幅縮小 (6月30日)
日経平均株価
始値 33068.36
高値 33232.89(14:33)
安値 32918.77(09:14)
大引け 33189.04(前日比 -45.10 、 -0.14% )
売買高 15億9740万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7961億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は45円安と3日ぶり反落、後場に下げ幅縮小
2.為替は一時1ドル145円台に円安が進行したことは追い風
3.日経平均は一時3万3000円割れも下値には買いが流入
4.ファストリやアドテスト、SBGの上昇が相場を底上げ
5.好決算を発表した高島屋が上昇するなど百貨店株が堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは、前日比269ドル高と反発した。堅調な米景気指標が好感され、銀行株や景気敏感株が上昇した。
東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反落。朝方に一時300円を超す下落となり3万3000円を割り込んだが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。
前日の米株式市場では、NYダウが上昇したが、東京市場は4半期末で年金などのリバランスの売りも警戒されるなか軟調にスタート。日経平均は一時3万3000円を割り込んだ。ただ、後場に入り急速に下げ幅を縮小。中国や韓国などアジア市場が堅調で為替は一時1ドル=145円に乗せ円安が進行したことも追い風となった。指数への寄与度の高いファーストリテイリング<9983>やソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>が上昇したことも日経平均を底上げした。半導体関連や商社株などが安く、海運や百貨店、自動車株が買われた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>やソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>が軟調。三菱商事<8058>や丸紅<8002>、三井物産<8031>も値を下げた。セブン&アイ・ホールディングス<3382>やオリエンタルランド<4661>、リクルートホールディングス<6098>も安い。
半面、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの海運株が堅調。決算が好感され高島屋<8233>が上昇し、三越伊勢丹ホールディングス<3099>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が値を上げた。日本製鉄<5401>や三菱重工業<7011>がしっかり。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>も買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、オムロン <6645>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。うち58円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、第一三共 <4568>、テルモ <4543>、KDDI <9433>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約59円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)繊維製品、(4)輸送用機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)陸運業、(3)卸売業、(4)ゴム製品、(5)サービス業。
■個別材料株
△クロスキャット <2307> [東証P]
2つのソリューションがIT導入補助金対象ツールに認定。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
米エヌビディア<NVDA>のパートナー企業に認定。
△HEROZ <4382> [東証P]
ポケモンとの特許登録で関心が向かう。
△ティムス <4891> [東証G]
微生物化学研究会との共同研究契約締結。
△エニマインド <5027> [東証G]
国際郵便のEMSや国際eパケットの送り状発行を自動化する新機能を提供開始。
△エレメンツ <5246> [東証G]
NTTPCが「LIQUID eKYC」を導入。
△FフォースG <7068> [東証G]
24年5月期経常の連続最高益計画を好感。
△クボテック <7709> [東証S]
海外向け画像処理外観検査装置の受注拡大を受け資金を借り入れ。
△高島屋 <8233> [東証P]
インバウンド消費など追い風に通期業績予想を上方修正。
△東テク <9960> [東証P]
今期は連続最高益・20円増配計画。
▼ナガイレーベ <7447> [東証P]
9~5月期純利益17%減を嫌気。
▼3DM <7777> [東証G]
第三者割当の国内CBと新株予約権の発行による希薄化を懸念。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)マーケットE <3135>、(2)高島屋 <8233>、(3)東テク <9960>、(4)三井ハイテク <6966>、(5)クロスキャト <2307>、(6)GDO <3319>、(7)日本コークス <3315>、(8)HEROZ <4382>、(9)シンクロ <3963>、(10)Fスターズ <3687>。
値下がり率上位10傑は(1)サーバワクス <4434>、(2)ナガイレーベ <7447>、(3)コーセー <4922>、(4)パーク24 <4666>、(5)日リーテック <1938>、(6)東名 <4439>、(7)ラクーンHD <3031>、(8)長谷川香料 <4958>、(9)北越コーポ <3865>、(10)JCRファ <4552>。
【大引け】
日経平均は前日比45.10円(0.14%)安の3万3189.04円。TOPIXは前日比7.65(0.33%)安の2288.60。出来高は概算で15億9740万株。東証プライムの値上がり銘柄数は655、値下がり銘柄数は1105となった。東証マザーズ指数は815.97ポイント(5.32ポイント高)。
[2023年6月30日]
株探ニュース