【↓】日経平均 大引け| 小反落、円高や3連休を前に様子見姿勢が強まる (7月14日)
日経平均株価
始値 32587.90
高値 32780.63(09:01)
安値 32225.37(10:40)
大引け 32391.26(前日比 -28.07 、 -0.09% )
売買高 13億3681万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆7640億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は28円安と小反落、3万2500円近辺では売り優勢
2.米6月PPIは予想を下回りインフレ懸念後退でNYダウ上昇
3.東京市場は3連休を前に様子見姿勢が強まり方向感に欠ける展開
4.ファストリは今期業績予想を増額修正も売りに押され下落する
5.ニデックからのTOBでTAKISAWAがストップ高と急伸
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と4日続伸した。6月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率鈍化で利上げ長期化への警戒感が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は小反落。前日の米国市場は上昇したが、東京市場は円高進行に加え、3連休を控えるなか上値は重く方向感に欠ける展開となった。
前日の米株式市場では、NYダウは4日続伸。6月卸売物価指数(PPI)の上昇率が市場予想を下回り、インフレ懸念が後退した。これを受け、東京市場も値を上げてスタート。日経平均は一時300円を超える上昇となった。ただ、3万2500円を超える水準では利益確定売りが強く上値は抑えられる展開。円高に加え3連休前で積極的な売買も手控えられるなか、後場にかけ一進一退状態が続き、引けにかけ値を下げた。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が安く、減益決算を発表したセブン&アイ・ホールディングス<3382>も売られた。今期業績予想の増額修正を発表したファーストリテイリング<9983>も売りに押され下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調で三井物産<8031>や丸紅<8002>など商社株も売りに押された。
半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株が高く、川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>など商社株が値を上げた。トヨタ自動車<7203>がしっかり。ニデック<6594>からのTOB(株式公開買い付け)を受けたTAKISAWA<6121>はストップ高と急伸した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、京セラ <6971>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約125円。うち80円はアドテスト1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、セブン&アイ <3382>、ファナック <6954>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約128円。うち75円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他金融業、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)小売業、(3)陸運業、(4)保険業、(5)空運業。
■個別材料株
△ニッケ <3201> [東証P]
200万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△SHIFT <3697> [東証P]
第3四半期営業利益は56%増。
△ウイングアク <4432> [東証P]
第1四半期最終益27%増・高進捗率を好感。
△東名 <4439> [東証P]
9~5月期営業損益11.6億円と様変わりで投資資金呼び込む。
△久光薬 <4530> [東証P]
3~5月期好決算と自社株買いを好感。
△TONE <5967> [東証S]
自社株取得枠の設定と24年5月期業績予想を好感。
△TAKISA <6121> [東証S]
ニデック <6594> が1株2600円でTOB実施へ。
△セリオ <6567> [東証G]
今期は3期ぶり最高益・増配計画でポジティブ視。
△マニー <7730> [東証P]
製品需要旺盛で第3四半期営業利益が2割増。
△オオバ <9765> [東証P]
24年5月期は増収増益で10円増配を見込む。
▼白鳩 <3192> [東証S]
EC事業売上高が想定下回り24年2月期業績予想を下方修正。
▼セブン&アイ <3382> [東証P]
第1四半期は増収減益で着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ウイングアク <4432>、(2)SHIFT <3697>、(3)宮越HD <6620>、(4)ビーウィズ <9216>、(5)久光薬 <4530>、(6)東名 <4439>、(7)オオバ <9765>、(8)PRTIME <3922>、(9)サンケン <6707>、(10)ニッケ <3201>。
値下がり率上位10傑は(1)フィルC <3267>、(2)松屋 <8237>、(3)ラクトJ <3139>、(4)メディアドゥ <3678>、(5)不二越 <6474>、(6)佐鳥電機 <7420>、(7)アトラエ <6194>、(8)マーケットE <3135>、(9)セラク <6199>、(10)ダイコク電 <6430>。
【大引け】
日経平均は前日比28.07円(0.09%)安の3万2391.26円。TOPIXは前日比3.89(0.17%)安の2239.10。出来高は概算で13億3681万株。東証プライムの値上がり銘柄数は624、値下がり銘柄数は1134となった。東証マザーズ指数は784.72ポイント(5.12ポイント安)。
[2023年7月14日]
株探ニュース