「水素」が17位にランク、24年度概算要求案に水電解装置の生産支援などが盛り込まれる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が17位となっている。
政府は23日、脱炭素化を進めるための「第7回グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議」を開いた。このなかで、2024年度予算の概算要求でGX分野に1兆2000億円超を求める案を提示。25年度以降の分も含めると総額2兆円を超える資金を充てるとしている。
具体的には、水素を生み出す水電解装置や蓄電池、次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池などの国内生産を支援するとしており、複数年度で補助できる仕組みとすることで、民間の投資を引き出したい考え。また、金額を明示しない「事項要求」として、水素と化石燃料との価格差を埋める支援策なども盛り込まれている。
水素はカーボンニュートラル実現のカギを握るとされていることから株式市場での注目度は依然として高く、小型オンサイト水素製造装置を展開する三菱化工機<6331>、水素関連事業向け圧縮機を扱う加地テック<6391>、高圧水素圧力計測機器を手掛ける長野計器<7715>、産業技術総合研究所とギ酸からの高圧水素製造装置の小型・実用化モデルに関する共同研究開発を進めている東京計器<7721>、水素関連事業に注力する岩谷産業<8088>などから目が離せない。