【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米中対立でハイテク株中心に売り優勢 (9月8日)

市況
2023年9月8日 16時06分

日経平均株価

始値  32916.25

高値  32920.43(09:02)

安値  32512.80(14:01)

大引け 32606.84(前日比 -384.24 、 -1.16% )

売買高  16億3807万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆0572億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は384円安と続落、一時3万2500円台へ下落

2.中国でのiPhoneの政府系機関などでの使用禁止が波紋

3.アップルなどの下落で東京市場でもハイテク株の下落が目立つ

4.レーザーテックや東エレク、ディスコなど半導体関連株が安い

5.第一三共やゼンショHD、東電HDといった内需系銘柄が堅調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比57ドル高と3日ぶりに反発した。景気動向に左右されにくいディフェンシブ株中心に買いが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は大幅続落。半導体関連を含むハイテク株を中心に売りが膨らみ一時470円を超える下落となった。

前日の米株式市場でハイテク株が下落した。中国政府が中央政府機関や国有企業に対してアップル<AAPL>の「iPhone」の使用を禁止した、と報じられたことから同社株が下落しハイテク株全般が軟調だった。この流れを受け、東京市場も半導体関連などハイテク株を中心に下落。日経平均の下落幅は一時470円を超し3万2600円を割り込む場面があった。下値には買いが入ったものの、戻りは鈍い展開が続いた。値上がりは33業種中、証券、石油、電力の3業種のみで、内需系に底堅い銘柄が目立った。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体関連株が安く、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が下落。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>などの商社株も軟調だった。ファーストリテイリング<9983>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が安く、三菱重工業<7011>や日立製作所<6501>も値を下げた。

半面、アドバンテスト<6857>やソフトバンクグループ<9984>、村田製作所<6981>が高く、神戸製鋼所<5406>やホンダ<7267>がしっかり。第一三共<4568>やゼンショーホールディングス<7550>、東京電力ホールディングス<9501>など内需系銘柄が値を上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、第一三共 <4568>、SBG <9984>、塩野義 <4507>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。うち17円はアドテスト1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約177円。

東証33業種のうち上昇は証券商品先物、電気・ガス業、石油石炭製品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)食料品、(3)ゴム製品、(4)海運業、(5)空運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)精密機器、(4)電気機器、(5)機械。

■個別材料株

△ツクルバ <2978> [東証G]

カウカモ事業の流通総額拡大で23年7月期業績は計画上振れ。

△セキュアヴェ <3042> [東証G]

子会社がGセキュリとの協業によるサービス提供を開始。

△Bガレージ <3180> [東証P]

第1四半期大幅増益決算で想定以上の好進捗に。

△買取王国 <3181> [東証S]

8月既存店売上高が18ヵ月連続前年上回る。

△構造計画 <4748> [東証S]

24年6月期売上高・営業利益とも過去最高更新へ。

△POPER <5134> [東証G]

光通信の大量保有で思惑買い。

△ジオスター <5282> [東証S]

プロジェクト損益改善で24年3月期利益予想を上方修正。

△ラクスル <4384> [東証P]

23年7月期営業益3.8倍に上方修正。

△AIメカ <6227> [東証S]

半導体製造装置関連の出世株で業績急拡大。

△カクヤスG <7686> [東証S]

8月単体売上高は28%増。

▼アールプラン <2983> [東証G]

人件費増など響き上期営業利益36%減。

▼大塚HD <4578> [東証P]

PTSD対象の抗精神病薬治験「固定用量試験」で主要評価項目達成せず。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Bガレージ <3180>、(2)ADWG <2982>、(3)ラクスル <4384>、(4)ハブ <3030>、(5)タツモ <6266>、(6)ワイエイシイ <6298>、(7)Ubicom <3937>、(8)ウェルビー <6556>、(9)藤倉化 <4620>、(10)ヨシムラHD <2884>

値下がり率上位10傑は(1)サンケン <6707>、(2)さくらネット <3778>、(3)サイバー <4751>、(4)ネクステージ <3186>、(5)レノバ <9519>、(6)サニーサイド <2180>、(7)エニーカラー <5032>、(8)旭有機材 <4216>、(9)東京精 <7729>、(10)三井E&S <7003>

【大引け】

日経平均は前日比384.24円(1.16%)安の3万2606.84円。TOPIXは前日比24.36(1.02%)安の2359.02。出来高は概算で16億3807万株。東証プライムの値上がり銘柄数は277、値下がり銘柄数は1508となった。東証マザーズ指数は750.25ポイント(4.83ポイント安)。

[2023年9月8日]

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