「自動車部材・部品」が4位、「ギガキャスト」巡り各社取り組み活発化<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「自動車部材・部品」が4位となっている。
トヨタ自動車<7203>が車体生産の新技術「ギガキャスト」の試作機をメディア向け説明会で直近公開し、話題を呼んでいる。2026年に投入予定の航続距離を向上させた次世代電気自動車(EV)に同技術が採用されるという。説明会ではギガキャストのほか、全固体電池や生産工程短縮に向けた技術も公開された。
ギガキャストとは、自動車の車体部品をアルミニウム合金で一体成型する鋳造技術のこと。これまで複数のパーツを組み合わせて作っていた車体部品を、大型の鋳造設備を使って最初から一つの巨大な部品として製造するため、工程数が削減され、生産性が上がることになる。アルミ製のため、EVの燃費向上に欠かせない車体の軽量化にもつながる。
トヨタがギガキャストの実用化に向け動き出すなか、自動車部品メーカー各社も取り組みを活発化させており、自動車部材・部品関連のテーマは引き続き注目だ。関連銘柄は、ギガキャスト事業への参入を明らかにしている自部品メーカーのアイシン<7259>、ダイカスト(アルミ鋳造部品)大手リョービ<5851>になる。リョービと同業のアーレスティ<5852>、ダイカストマシンを手掛ける芝浦機械<6104>、UBE<4208>などにも目を向けておきたい。