「物流」が18位にランクイン、「物流2024年問題」に向けた緊急対策発表で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「物流」が18位にランクインしている。
働き方改革関連法により、ドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間に制限されることで生じるいわゆる物流の「2024年問題」が話題になっている。政府は10月6日、対策として「物流革新緊急パッケージ」を策定しており、これがテーマとしての「物流」への関心を高めるのにつながっている。
同緊急対策の資料によると何も対策を講じない場合、「24年度には14%、30年度には34%の輸送力不足の可能性」と指摘している。これを解消するために緊急対策では、物流施設の自動化や機械化、機器・システム導入による働きやすい職場環境の整備などを進めるほか、配送時に玄関前に荷物を置く「置き配」を選んだ消費者へのポイント還元策や、輸送手段を鉄道やフェリーなどに転換する「モーダルシフト」の推進を盛り込んだ。ただ、運転手不足の背景には少子高齢化による労働力人口の減少という日本社会全体の課題があり、問題の解決につながるかどうかは不透明感が強い。依然としてドライバー不足による輸送能力低下への懸念は残っている。
こうした政府の対策とは別に、企業サイドでも効率化が迫られている。そこで注目されるのが、先進技術の採用により効率化を進める「物流テック」だ。自動倉庫などの設備投資関連はもちろん、倉庫管理システムをはじめとする物流ソリューションを手掛ける企業などはビジネスチャンス拡大が期待されている。「物流」と合わせて、ロジザード<4391>、ダイフク<6383>、三菱ロジスネクスト<7105>など「物流テック」関連にも注目したい。