【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、米長期金利警戒もプラス圏で着地 (10月18日)

市況
2023年10月18日 18時17分

日経平均株価

始値  32033.81

高値  32101.47(14:48)

安値  31866.95(09:55)

大引け 32042.25(前日比 +1.96 、 +0.01% )

売買高  12億6170万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆3556億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.見送りムードも日経平均はわずかにプラス圏で着地

2.米長期金利上昇を背景とした米ハイテク株安は重荷

3.後場は押し目買い観測、半導体関連株が全体支える

4.医薬品やサービスなど内需の一角売られ上値も重い

5.値上がり数は3分の2占めるが主力株は高安まちまち

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比13ドル高と小幅に3日続伸した。米長期金利上昇が嫌気されたものの、消費関連株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、売り買い交錯、日経平均株価は方向感なくもみ合う展開となり、結局わずかながらプラス圏で引けている。

18日の東京市場は、朝方から買い手控えムードの強い地合いだった。前日の米国株市場では、9月の米小売売上高が市場コンセンサスを上回る内容だったことから米長期金利が上昇、これを受けてハイテク株を中心に冴えない値動きとなったが、東京市場でもこれを引き継いで取引前半はやや売り優勢の展開を強いられた。ただ、後場は押し目買いが観測され、徐々に水準を切り上げる地合いとなった。半導体関連の一角に買いが入り全体相場を支える格好となったが、医薬品株やサービスなど内需株に売りが出て全体指数の上値も重かった。業種別では33業種中、過半の19業種が高く、個別株もプライム市場の値上がり銘柄数が全体の3分の2近くを占めたが、売買代金上位の主力銘柄は高安がほぼ拮抗していた。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が高く、ソシオネクスト<6526>が商いを膨らませ大きく買われ値上がり率トップとなった。東京エレクトロン<8035>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調。INPEX<1605>も強い動き。ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅高、FIG<4392>、ハピネット<7552>も値を飛ばした。

半面、川崎汽船<9107>が安く、第一三共<4568>も下落した。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。オリエンタルランド<4661>が売られ、日立製作所<6501>も軟調。アドバンスクリエイト<8798>は大幅安。ベイカレント・コンサルティング<6532>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>の下げも目立つ。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、塩野義 <4507>、京成 <9009>、バンナムHD <7832>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。うち29円は東エレク1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、ダイキン <6367>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。

東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)陸運業、(3)銀行業、(4)石油石炭製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)ガラス土石製品、(3)パルプ・紙、(4)非鉄金属、(5)海運業。

■個別材料株

△FIG <4392> [東証P]

ドローン分野での展開力とクラウド型配車システムに思惑。

△IBJ <6071> [東証P]

矢継ぎ早の自己株式取得実施を発表。

△HyAS&C <6192> [東証G]

M&Aでスポーツ型アミューズメントパーク事業に参入。

△ホープ <6195> [東証G]

4~9月期上方修正を好感。

△ソシオネクス <6526> [東証P]

TSMC<TSM>・アーム<ARM>と協業。

△オプテクスG <6914> [東証P]

SMBC日興証券が新規に買い推奨。

△アディッシュ <7093> [東証G]

「首相がライドシェア解禁検討を表明へ」との報道。

△ハピネット <7552> [東証P]

業績上方修正で上半期一転大幅営業増益見通しに。

△MICS化学 <7899> [東証S]

中本パックス <7811> が株式交換で完全子会社化へ。

△京成 <9009> [東証P]

英ファンドがOLC <4661> 株の一部売却提案と伝わる。

▼ライトオン <7445> [東証P]

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を400円に減額修正。

▼Aクリエイト <8798> [東証P]

株高・円安背景の保険解約増で前期最終赤字幅拡大へ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ソシオネクス <6526>、(2)ネットプロ <7383>、(3)ハピネット <7552>、(4)FIG <4392>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)マルマエ <6264>、(7)東エレデバ <2760>、(8)京成 <9009>、(9)オプテクスG <6914>、(10)楽天銀 <5838>

値下がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)ベイカレント <6532>、(3)GMO-PG <3769>、(4)DDグループ <3073>、(5)栗田工 <6370>、(6)ヨシムラHD <2884>、(7)第一三共 <4568>、(8)サンアスタ <4053>、(9)ライトオン <7445>、(10)ウイングアク <4432>

【大引け】

日経平均は前日比1.96円(0.01%)高の3万2042.25円。TOPIXは前日比3.26(0.14%)高の2295.34。出来高は概算で12億6170万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1184、値下がり銘柄数は582となった。東証マザーズ指数は673.03ポイント(6.42ポイント高)。

[2023年10月18日]

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