【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、大幅高の反動で利益確定売りが優勢 (11月7日)

市況
2023年11月7日 18時34分

日経平均株価

始値  32551.77

高値  32591.11(09:00)

安値  32250.93(14:59)

大引け 32271.82(前日比 -436.66 、 -1.34% )

売買高  15億9280万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆9299億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶり大幅反落、利食い圧力表面化

2.直近4営業日で2000円強の上昇、その反動が出る

3.米株先物やアジア株の動向も見送りムードを助長

4.前場後半以降は一貫して下値模索、安値圏で着地

5.決算発表絡みで明暗、大型株で株価急落が相次ぐ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比34ドル高と6日続伸した。FRBの利上げへの懸念後退から買いが優勢となった。

東京市場では、終始売り優勢の地合いとなった。ここ日経平均株価が先物主導で急速に水準を切り上げてきたことで、足もとその反動が表面化した。

7日の東京市場は、売り先行で始まった後、日経平均は下値模索の動きを一段と強めた。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が続伸歩調を維持したが、いずれも上げ幅は小さく上値が重かった。米長期金利も再び上昇に転じており、東京市場ではリスク回避ムードがにわかに高まった。日経平均は前日までの4営業日合計で2000円あまりの上昇を示していたことで目先筋の利食いを誘発しやすかった面もある。特に前場後半以降は一貫して水準を切り下げる展開となり、ほぼ安値引けに近い形となった。取引時間中は軟調なアジア株や米株価指数先物を横目に押し目に買い向かう動きもまばらだった。個別では決算発表絡みで明暗を分けたが、大型株で株価を急落させるものが相次ぎ地合いの悪さを助長した。プライム市場の値下がり銘柄数は全体の75%を占めている。

個別では、三菱重工業<7011>が商いを膨らませながらも大きく利食われた。キーエンス<6861>も安い。川崎汽船<9107>が下値模索となり、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども軟調。オリエンタルランド<4661>が下落、味の素<2802>は10%超の急落で値下がり率トップに。セントラル硝子<4044>、清水建設<1803>が大幅安となったほか、力の源ホールディングス<3561>も大きく下値を探る展開に。NTTデータグループ<9613>の下げも目立った。

半面、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が逆行高、ソニーグループ<6758>、ディスコ<6146>も頑強な値動き。伊藤忠商事<8001>が買われ、日本製鉄<5401>もしっかり。ティラド<7236>は1本値でストップ高に買われ値上がり率トップ。メイコー<6787>も大幅高となった。あすか製薬ホールディングス<4886>、アイロムグループ<2372>が値を飛ばし、ウェルビー<6556>、トピー工業<7231>、ノリタケカンパニーリミテド<5331>も大幅高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はレーザーテク <6920>、SBG <9984>、伊藤忠 <8001>、スクリン <7735>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、NTTデータ <9613>、アドテスト <6857>、味の素 <2802>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約123円。

東証33業種のうち上昇は水産・農林業、鉄鋼、非鉄金属の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)繊維製品、(2)石油石炭製品、(3)ガラス土石製品、(4)卸売業、(5)輸送用機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)パルプ・紙、(3)保険業、(4)陸運業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△高田工 <1966> [東証S]

今期最終益予想を引き上げ・優先株処理へ。

△ヒビノ <2469> [東証S]

今期経常を24%上方修正。

△イルグルム <3690> [東証G]

上限20万株の自社株買いと株主優待制度導入。

△AMI <3773> [東証G]

第2四半期営業益73%増で通期計画進捗率55%超。

△あすか薬HD <4886> [東証P]

上期経常は4%増益で着地、今期配当を20円増額修正。

△阪神燃 <6018> [東証S]

24年3月期経常益予想と配当計画を上方修正。

△GMOメディ <6180> [東証G]

今期業績・配当予想を上方修正。

△メイコー <6787> [東証P]

今期業績と配当予想を上方修正。

△ティラド <7236> [東証P]

今期経常を41%上方修正、配当も140円増額。

△サンウッド <8903> [東証S]

京王 <9008> [東証P]が1株1250円でTOB。

▼セ硝子 <4044> [東証P]

今期経常を25%下方修正。

▼内海造 <7018> [東証S]

「低採算の内航船」売上比率の増加見通しで警戒感。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ティラド <7236>、(2)メイコー <6787>、(3)あすか薬HD <4886>、(4)アイロムG <2372>、(5)ウェルビー <6556>、(6)トピー <7231>、(7)ノリタケ <5331>、(8)武蔵精密 <7220>、(9)シンフォニア <6507>、(10)カカクコム <2371>

値下がり率上位10傑は(1)味の素 <2802>、(2)ダイコク電 <6430>、(3)セ硝子 <4044>、(4)清水建 <1803>、(5)力の源HD <3561>、(6)日東紡 <3110>、(7)北陸電 <9505>、(8)AZ丸和HD <9090>、(9)イーガーディ <6050>、(10)Mラインズ <3901>

【大引け】

日経平均は前日比436.66円(1.34%)安の3万2271.82円。TOPIXは前日比27.55(1.17%)安の2332.91。出来高は概算で15億9280万株。東証プライムの値上がり銘柄数は380、値下がり銘柄数は1241となった。東証グロース250指数は693.00ポイント(0.06ポイント高)。

[2023年11月7日]

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