【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、朝安も円高一服で買い優勢 (11月22日)
日経平均株価
始値 33182.99
高値 33593.50(10:28)
安値 33182.99(09:00)
大引け 33451.83(前日比 +97.69 、 +0.29% )
売買高 11億9744万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆0579億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、売り一巡後に切り返す
2.前日の欧州株や米株市場軟調、朝方はリスクオフ
3.為替市場で再びドル高・円安方向に振れ追い風に
4.中東の地政学リスク後退で市場センチメント改善
5.上値も重い展開に、売買代金は1ヵ月ぶり低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比62ドル安と3日ぶりに反落した。ハイテク株を中心に目先の利益を確定する売りが優勢だった。
東京市場では、前日の欧米株安を受け軟調なスタートとなったが、売り一巡後は買いが優勢となり日経平均株価はプラス圏に切り返した。
22日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードが漂うなか日経平均が安くスタートした。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調で、投資家のセンチメントが冷やされた。ただ、寄り後は押し目買いの動きが活発化。為替市場で再び円安方向に振れたことが追い風材料となり、海運や紙パなどバリューセクターに買いが入り全体を支えた。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止するとの報道で地政学リスクに対する警戒感の後退もポジティブに作用した。ただ、上値を買い進む動きも限定的で後場は上げ幅を縮小した。日経平均の上げ幅は100円未満にとどまったが、プライム市場の値上がり銘柄数は1000を上回り、値下がり銘柄数の約2倍となっている。一方、売買代金は3兆円を上回ったものの、約1ヵ月ぶりの低い水準だった。
個別では、レーザーテック<6920>がしっかり、川崎汽船<9107>も買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>が堅調、キーエンス<6861>、TOWA<6315>なども値を上げた。リクルートホールディングス<6098>が水準を切り上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも頑強な値動き。芝浦機械<6104>、東洋建設<1890>が値を飛ばし、フタバ産業<7241>、富士石油<5017>なども大きく上値を伸ばした。JVCケンウッド<6632>、アイスタイル<3660>なども高い。
半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が軟調、ソシオネクスト<6526>も売られた。シャープ<6753>は大幅安、メルカリ<4385>、エアトリ<6191>も大きく下値を探る展開となった。ダブル・スコープ<6619>、ベクトル<6058>の下げも目立つ。ANYCOLOR<5032>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、中外薬 <4519>、KDDI <9433>、TDK <6762>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。うち46円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、メルカリ <4385>、SBG <9984>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約90円。うち55円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は空運業、石油石炭製品、鉱業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)非鉄金属、(4)水産・農林業、(5)その他製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)輸送用機器、(5)陸運業。
■個別材料株
△テクニスコ <2962> [東証S]
半導体レーザーやパワー半導体向けでヒートシンクの需要獲得本格化へ。
△アイスタイル <3660> [東証P]
アマゾン公式ストア開設で収益拡大の期待膨らむ。
△クレハ <4023> [東証P]
12月31日を基準日として1株を3株に分割。
△カイオム <4583> [東証G]
中国で抗体作製技術に関連する特許査定受領。
△JET <6228> [東証S]
半導体洗浄装置で世界需要を開拓。
△日ギア <6356> [東証S]
好業績割安で大口の実需買い観測。
△高見サイ <6424> [東証S]
大阪メトロでの顔認証改札機の設置開始を材料視。
△バードマン <7063> [東証G]
「K-Pop Masterz×KROSS」共催を引き続き材料視。
△IMV <7760> [東証S]
上限40万株の自社株買い実施を好感。
△毎コムネット <8908> [東証S]
不動産関連順調で11月中間期業績予想を上方修正。
▼アドテスト <6857> [東証P]
エヌビディア<NVDA>決算絶好調も利食い優勢に。
▼エアトリ <6191> [東証P]
岩井コスモ証券では投資判断を「A→B」に2段階格下げ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)芝浦機 <6104>、(2)東洋建 <1890>、(3)Uアローズ <7606>、(4)フタバ <7241>、(5)グロバルLM <3486>、(6)富士石油 <5017>、(7)JVCケンウ <6632>、(8)保土谷 <4112>、(9)メガチップス <6875>、(10)アイスタイル <3660>。
値下がり率上位10傑は(1)シャープ <6753>、(2)エアトリ <6191>、(3)メルカリ <4385>、(4)テラスカイ <3915>、(5)WSCOPE <6619>、(6)ネットプロ <7383>、(7)ベクトル <6058>、(8)アドテスト <6857>、(9)共立メンテ <9616>、(10)アトラエ <6194>。
【大引け】
日経平均は前日比97.69円(0.29%)高の3万3451.83円。TOPIXは前日比10.40(0.44%)高の2378.19。出来高は概算で11億9744万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1077、値下がり銘柄数は524となった。東証グロース250指数は713.10ポイント(10.16ポイント安)。
[2023年11月22日]
株探ニュース