パソナGがS高、第一生命HDのベネ・ワンへのTOB発表で保有株売却益上振れの思惑
パソナグループ<2168>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2808円に買われ、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、連結子会社のベネフィット・ワン<2412>に対し、第一生命ホールディングス<8750>が1株1800円以上でTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表した。エムスリー<2413>によるTOB価格1600円を上回っている。第一生命HDはTOB実施後に、パソナGが保有する株式に対しベネ・ワンが自己株式取得を行い、最終的に完全子会社化する方針。パソナはエムスリーのTOBに応募する契約を締結していたが、今回の第一生命HDの発表を受け、応募契約の規程を考慮のうえ、対応を検討するとした。市場では、エムスリーと第一生命HDによるベネ・ワン争奪戦により、TOB価格が引き上げられるとの思惑もあるようだ。パソナGに関しては保有株売却により利益が上振れするとの期待が膨らみ、買い注文を集めたとみられている。