【↓】日経平均 大引け| 反落、日銀決定会合を警戒し売り優勢 (12月18日)

市況
2023年12月18日 18時20分

日経平均株価

始値  32769.23

高値  32790.58(09:00)

安値  32541.23(11:11)

大引け 32758.98(前日比 -211.57 、 -0.64% )

売買高  15億7310万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆6258億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、日銀決定会合前で買い手控え

2.NYダウが7連騰で最高値街道走るも追随できず

3.前場に一時400円超下落、後場は下げ渋る展開

4.円高一服と堅調な米株先物の動きが株価下支え

5.銀行株が軟調な一方、海運株への買いが目立つ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前日比56ドル高と7日続伸した。FRB議長の記者会見を受け、利下げを巡る楽観論が広がり買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、終始売り優勢の地合いで、日経平均株価は一時400円超の下落をみせる場面もあった。ただ、売り一巡後は下げ渋った。

18日の東京市場は、リスク回避目的の売りがかさむ展開で、前場は日経平均が430円ほど下落し3万2500円台まで水準を切り下げる場面があった。前週末の米国株市場ではNYダウが7連騰で史上最高値更新を続けたが、東京市場はこれを引き継ぐことができず、明日の日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から、保有株のポジションを低める動きが優勢だった。ただ、後場は幅広い銘柄に買い戻される動きが観測され、日経平均は下げ渋っている。外国為替市場で円高が一服したことや、米株価指数先物が堅調な値動きを示し、市場センチメントが改善した。プライム市場の値下がり銘柄数は全体の7割を占めたが、前場段階では9割近い銘柄が値を下げる全面安商状であったことを考慮すると、後場は押し目買い意欲が活発だったことを物語る。

個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調、東京電力ホールディングス<9501>も下げが続いている。三菱商事<8058>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども値を下げた。ソニーグループ<6758>も見送られた。セルソース<4880>が急落、宮越ホールディングス<6620>も大幅安。エニグモ<3665>、インフォマート<2492>、大真空<6962>などの下げも目を引いた。

半面、レーザーテック<6920>が活況高で切り返したほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株の上昇が目立つ。トヨタ自動車<7203>がしっかり、デンソー<6902>も買いが優勢だった。日本郵政<6178>も堅調。巴工業<6309>、エイチ・アイ・エス<9603>が値を飛ばし、イーレックス<9517>も物色人気。Link-U<4446>、ギフトホールディングス<9279>はいずれも10%を超える急伸をみせた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日産化 <4021>、豊田通商 <8015>、レーザーテク <6920>、デンソー <6902>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、ソニーG <6758>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約103円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)パルプ・紙、(4)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)石油石炭製品、(3)不動産業、(4)電気・ガス業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△昭栄薬品 <3537> [東証S]

24年3月末株主から株主優待制度を導入へ。

△モルフォ <3653> [東証G]

24年10月期は5期ぶり営業黒字化へ。

△リンクユー <4446> [東証P]

第1四半期経常4割増益で通期計画進捗率35%。

△AIins <4488> [東証G]

クラウド型AI―OCRサービスが好調。

△Dサイクル <5888> [東証G]

第3四半期営業利益の進捗率は97%で過去最高を更新。

△日本郵政 <6178> [東証P]

総務省が郵便料金値上げの改正案公表。

△グッドスピー <7676> [東証G]

英系ファンドによる5%超保有判明を思惑視。

△バイセル <7685> [東証G]

11月仕入状況堅調で販売拡大の期待膨らむ。

△ギフトHD <9279> [東証P]

前期上振れ着地で今24年10月期も増収増益へ。

△HIS <9603> [東証P]

5期ぶり最終黒字転換・復配見通しを好感。

▼セルソース <4880> [東証P]

投資響き24年10月期は営業減益へ

▼ノイル <4893> [東証G]

武田 <4502> とライセンス契約解消。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リンクユー <4446>、(2)ギフトHD <9279>、(3)巴工業 <6309>、(4)HIS <9603>、(5)イーレックス <9517>、(6)川崎汽 <9107>、(7)エコス <7520>、(8)郵船 <9101>、(9)MSOL <7033>、(10)トモニHD <8600>

値下がり率上位10傑は(1)セルソース <4880>、(2)宮越HD <6620>、(3)プロレド <7034>、(4)Jディスプレ <6740>、(5)エニグモ <3665>、(6)インフォMT <2492>、(7)鎌倉新書 <6184>、(8)大真空 <6962>、(9)ACCESS <4813>、(10)グッドコムA <3475>

【大引け】

日経平均は前日比211.57円(0.64%)安の3万2758.98円。TOPIXは前日比15.42(0.66%)安の2316.86。出来高は概算で15億7310万株。東証プライムの値上がり銘柄数は437、値下がり銘柄数は1179となった。東証グロース250指数は672.88ポイント(4.69ポイント安)。

[2023年12月18日]

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