話題株ピックアップ【夕刊】(2):堀場製、パークシャ、楽天グループ

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2024年2月15日 15時14分

■堀場製作所 <6856>  15,170円  +2,190 円 (+16.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率9位

堀場製作所<6856>は一時ストップ高。14日の取引終了後に23年12月期の連結決算を発表。同時に、24年12月期の経常利益が前期比9.2%増の527億円となる見通しを示した。更に、自社株買いの実施と中長期の経営計画も公表。これらを好感した買いが集まった。今期の売上収益は同10.5%増の3210億円を見込む。想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円とした。自動車セグメントではエンジン排ガス測定装置の販売が堅調に推移すると想定。半導体セグメントは年後半に市場が回復し、販売増加を見込む。一方、不確定な特別損失の発生を想定し、今期の最終利益は同8.2%減の370億円を計画。年間配当予想は同25円減配の265円とした。なお同社は前期の年間配当を30円増額し210円で決定したと開示している。中長期経営計画では、28年12月期に売上高4500億円、営業利益800億円(24年12月期見通しは520億円)に伸ばす目標を掲げた。また同社は取得総数53万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.25%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いを2月15日から4月30日の間、実施すると公表した。

■荏原 <6361>  10,910円  +1,502 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

荏原<6361>がストップ高。14日取引終了後に23年12月期連結決算を発表し、売上高は前の期比11.5%増の7593億2800万円、営業利益は同21.9%増の860億2500万円と好調な着地に。続く24年12月期も増収増益の見通しを示し、これを好感した買いを集めた。前期は「建築・産業」「エネルギー」「インフラ」の各部門が順調に受注を伸ばしたほか、「精密・電子」部門では部材不足の解消により生産状況が改善した。価格改定効果も寄与した。今期の売上高は前期比8.9%増の8270億円、営業利益は同1.1%増の870億円の見通し。配当予想は230円(前期229円)を見込んだ。

■パークシャ <3993>  5,150円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

PKSHA Technology<3993>がストップ高に買われ、昨年来高値を連日で更新した。14日の取引終了後に発表した24年9月期第1四半期(10~12月)の連結決算は、最終利益が前年同期比2.6倍の5億4500万円だった。第1四半期ながら通期計画に対する進捗率は36%と順調な滑り出しとなっており、業績の上振れ期待を高めたようだ。10~12月期の売上収益は同20.8%増の38億6400万円だった。生成AIの普及に伴って、自然言語処理技術の適応範囲が拡大。アルゴリズムソフトウェアの研究開発やソリューション案件が継続して増加した。

■楽天グループ <4755>  731.2円  +99.9 円 (+15.8%) 一時ストップ高   本日終値

楽天グループ<4755>が急反発した。14日の取引終了後に発表した23年12月期の連結決算は、売上収益が前の期比7.8%増の2兆713億1500万円、営業損益は2128億5700万円の赤字(前の期は3716億1200万円の赤字)となった。営業赤字は4期連続。最終赤字は5期連続となった。一方、モバイル事業の売上収益は増加し、赤字幅は縮小。前期は無配としながらも株主優待制度を変更し、新たに楽天モバイルの音声+データプラン(月30ギガバイト)を株主全員に1年間無料で提供すると発表した。これらが関心を集める要因となり、投資家の買いを誘ったようだ。24年12月期の業績予想に関しては、証券サービスを除いた売上収益について2ケタの成長率を目指すとしている。

■ロードスターキャピタル <3482>  2,142円  +291 円 (+15.7%)  本日終値

ロードスターキャピタル<3482>が大幅反発。14日の取引終了後、23年12月期の連結決算とともに、24年12月期の業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比31.1%増の376億5800万円、最終利益は同41.2%増の68億9500万円を計画する。大幅増益でかつ、前期に続き最高益を更新する見通しを示したほか、年間配当予想は同17円50銭増配の70円としており、見直し買いを集めたようだ。国内の不動産投資市場については空室率や賃料が安定的に推移し、主に国内投資家の需要が高い傾向が続くと想定。不動産保有資産残高の増加による安定的な経営基盤を構築するとともに、アセットマネジメント事業の強化やクラウドファンディング事業の伸長により収益獲得を目指す構え。23年12月期の売上高は前の期比21.5%増の287億2600万円、最終利益は同0.8%増の48億8300万円だった。

■山崎製パン <2212>  4,076円  +546 円 (+15.5%)  本日終値

山崎製パン<2212>は急伸し上場来高値を更新。14日取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比4.0%増の1兆2230億円、営業利益を同14.4%増の480億円と前期に続き増収増益となる見通しを示した。配当予想も前期比3円増の28円としており、これを好感した買いが優勢となった。主力製品の品質向上を図るとともに、2極化・3極化戦略による顧客ニーズに対応した価格帯に隙のない製品対応に取り組む構え。同時に発表した23年12月期決算は売上高が前の期比9.2%増の1兆1755億円、営業利益が同90.5%増の419億6200万円だった。あわせて350万株(自己株式を除く発行済み株数の1.69%)を上限に、15日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。買い付け価格は14日終値の3530円。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、約定数量は337万2500株となっている。

■エニマインド <5027>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

AnyMind Group<5027>がマドを開けて急伸した。14日の取引終了後、23年12月期の連結決算発表にあわせ、24年12月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比36.0%増の454億9000万円、最終利益は同31.9%増の7億3800万円を計画する。前期に続き過去最高益を更新する見通しを示し、成長性を評価した買いが集まったようだ。アジア各地のEC市場の成長を背景に、法人向けのサービス展開を強化する予定。インフルエンサーマーケティングに関しては顧客からの需要は強い状況にあるとして、順調な成長を見込む。23年12月期の売上収益は前の期比35.0%増の334億6000万円、最終利益は同2.3倍の5億5900万円と、計画を上振れて着地した。

■コプロHD <7059>  1,740円  +226 円 (+14.9%)  本日終値

14日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が71%増益で着地・10-12月期も70%増益」が好感された。

コプロ・ホールディングス <7059> [東証P] が2月14日大引け後(16:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比70.9%増の14.8億円に拡大したが、通期計画の21.1億円に対する進捗率は70.0%となり、5年平均の69.5%とほぼ同水準だった。

⇒⇒コプロHDの詳しい業績推移表を見る

■オプティマスグループ <9268>  3,565円  +440 円 (+14.1%)  本日終値

14日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が86%増益で着地・10-12月期も2.6倍増益」が好感された。

オプティマスグループ <9268> [東証S] が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比85.7%増の34.1億円に拡大したが、通期計画の56億円に対する進捗率は61.0%にとどまり、5年平均の63.2%も下回った。

⇒⇒オプティマスグループの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1→4の株式分割を実施」も買い材料。

3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。

■バイセル <7685>  3,155円  +384 円 (+13.9%)  本日終値

BuySell Technologies<7685>が急反発した。14日の取引終了後に23年12月期の連結決算と24年12月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比23.3%増の524億8000万円、経常利益は同20.2%増の33億1000万円を計画する。前期の業績は計画を上回って着地しており、業況を評価した買いが入ったようだ。出張訪問買取事業における広告宣伝費は前期並みとしつつ、出張訪問数の効率的な増加を図る方針。買取店舗サービス「バイセル」など店舗展開も加速していく。あわせて同社は、ブランド品・貴金属などのリユース事業運営のむすび(横浜市西区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。取得総額は概算で45億8000万円。24年12月期の業績予想への影響については精査中で、今回公表した業績予想には影響を含んでいないとしている。

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