富田隆弥の【CHART CLUB】 最高値更新も、スピード調整を想定
「最高値更新も、スピード調整を想定」
◆米国とイランの停戦協議が進展するとの思惑から、日米株式市場は買いを強め、日経平均株価とナスダック総合指数は一気に史上最高値を更新した。3月の「彼岸底」を経て、新年度入りの4月に浮上する動きは相場のアノマリー(経験則)に沿う展開であり、5月の大型連休明けに向けて一段の上値追いが期待される。
◆ただし、終戦のメドが未だ立たない中での「見切り発車」的な買いであるだけに、協議の行方や原油価格の動向次第では、株価は調整を挟む可能性も残る。また、ナスダック総合指数が16日時点で約16年9カ月ぶりに12連騰を演じるなど、4月に入ってからの急騰により日米ともにテクニカル指標には注意信号が灯り始めている。
◆16日の日経平均株価は3日続伸し、史上最高値を5万9688円に伸ばした。金融相場の再燃が意識されるなか、ファンド勢の買いが勢いを増している。AI(人工知能)・半導体関連の主力株にマネーが流入し指数を押し上げており、6万円の大台乗せは時間の問題だろう。だが、一方でサイコロジカルラインは9勝3敗(75%)と買われすぎの水準に達している。また、日足の順位相関指数(RCI)が高値圏に位置し、移動平均線の総合カイ離率も40%台に乗せるなど過熱感が強まっており、そろそろ調整を挟むことも想定される。
◆ボラティリティ(株価の変動率)を高めている相場だ。日経平均株価は1日の振幅が2%(約1200円)超に達することも珍しくなくなった。これは上昇時だけでなく、下落する時にも当てはまる。ここから5月にかけては「押し目買いの吹き値売り」といった、こまめな売買も一策と思われる。
(4月16日 記、原則毎週土曜日に更新)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース