「地方銀行」が11位、金利上昇局面で新たな経営統合の動きも表面化<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が11位となっている。
国内外で金利が上昇している。中東情勢に端を発したインフレ懸念を背景に、日本の長期金利は2.7%台に乗せ、29年ぶりの高水準をつけた。銀行にとって金利上昇は貸出利息収入を増加させる要因となる。だが、東証の業種別指数の「銀行業」は2月中旬に頭打ちとなり、その後は概ね横ばい圏で推移している。金利上昇は保有する債券価格の下落を意味し、運用面での損失の計上に迫られるリスクもある。経営体力のある地銀が評価される一方、そうでない地銀は投資家の物色意欲が高まりにくい状況だ。
こうしたなか、地銀の再編が活発化しており、5月13日には三重県を地盤とする三十三フィナンシャルグループ<7322>と、旧中京銀行と旧愛知銀行が合併して誕生したあいち銀行を傘下に持つあいちフィナンシャルグループ<7389>が経営統合で基本合意したと発表した。中部地方では静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループ<5831>と、名古屋銀行<8522>も3月に経営統合に関する基本合意書の締結を公表している。
財務体質の強固な企業が多い愛知県では、貸出金利が抑制される傾向にある。いわゆる「名古屋金利」の存在ゆえ、歴史的に中部地方における金融機関同士の競争環境は全国対比で激しいものがあった。中部地方に限らず、昨今ではアクティビストが地銀株の大量保有に動くケースもあり、資本効率の向上に向けた市場からの圧力が強まっている。地銀の決算自体はここまで良好なものが目立っており、投資家の評価が高まっていくか注目されることになりそうだ。
15日の東京市場で地銀株は総じてしっかり。千葉興業銀行<8337>や滋賀銀行<8366>、八十二長野銀行<8359>などが堅調に推移している。