話題株ピックアップ【昼刊】:フジクラ、新電元、キオクシア
■サンコール <5985> 1,932円 +282 円 (+17.1%) 11:30現在
サンコール<5985>が上値指向を鮮明にしている。同社は自動車メーカー向けに精密ばねを供給するサプライヤー。27年3月期は減収減益予想だが、直近で光通信用のコネクターに関し、中国で生産能力を増強すると一部で報じられた。背景にあるのはデータセンターに関連する需要拡大だという。株価は5月下旬以降、断続的に売りに押されていたが、1400円近辺で下げ止まった後は復調に向かった。データセンター向けの光ファイバーケーブルや光部品を手掛ける銘柄に改めて脚光が集まる地合いのなかで、5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスを形成したこともあって、投資家の物色意欲が一段と高まることとなった。
■フジクラ <5803> 5,161円 +700 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
フジクラ<5803>がストップ高カイ気配。18日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2430億円から1兆4620億円(前期比23.7%増)へ、営業利益を2110億円から3100億円(同64.3%増)へ、純利益を1560億円から2290億円(同45.7%増)へ上方修正し、最終利益を一転増益予想としたことを好感した買いが流入している。上期において、情報通信事業で想定していなかったハイパースケーラーからの光コンポーネント製品のプロジェクト受注や売価アップがあり、また、懸念された水素不足の影響が緩和されることで計画を大幅に上回る見込みであることが要因。また、下期においても上期に実現した売価アップ及び水素不足の影響緩和の継続が見込まれることが寄与する。
■新電元工業 <6844> 3,940円 +510 円 (+14.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
新電元工業<6844>が大幅高で5連騰。この日はマドを開けて急伸し節目の4000円を突破した。同社はホンダ<7267>を主要取引先とするサプライヤーで、電装品を供給するとともにパワー半導体にも展開する。ホンダ系サプライヤーと言えば、武蔵精密工業<7220>の株価がデータセンター(DC)向けの蓄電装置の成長期待で急変貌を遂げたことを想起する投資家が多い。新電元の27年3月期は経常減益予想となっているが、同社は情報・通信領域ではインフラ設備向けのリチウムイオン電池システムや、DCの消費電力削減に寄与するパワー半導体などを取り扱っている。PBR(株価純資産倍率)はプライム銘柄ながら0.5倍台と低水準であることも相まって、割安でかつDC向けビジネス拡大の余地がある銘柄として着目されるようになり、物色人気化につながったようだ。
■KPPGHD <9274> 1,043円 +75 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
KPPグループホールディングス<9274>が急反発している。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を300万株(自己株式を除く発行済み株数の4.81%)、または36億円としており、取得期間は7月1日から11月30日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするために実施する。
■キオクシア <285A> 103,500円 +6,600 円 (+6.8%) 11:30現在
キオクシアホールディングス<285A>が7連騰。10万円の大台に乗せた、上場来高値の更新を続けている。前日の米株式市場においてフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%を超す上昇となり、最高値を更新。半導体メモリーで同業のサンディスク<SNDK>が急騰したほか、マイクロン<MU>も大幅高となっている。米国とイランの戦闘終結合意を機に、世界的に株式市場がリスクオンに傾くなかで、AI半導体関連株への資金流入が顕著となっており、キオクシアの株価を一段と押し上げた。同社は2024年12月18日に上場。フシ目の10万円は公開価格1455円と比べると約69倍。昨年大納会の終値は1万435円で、10万円は年初来では約9.6倍の水準となる。
■伊勢化学工業 <4107> 4,000円 +245 円 (+6.5%) 11:30現在
伊勢化学工業<4107>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「政府は18日、2035年までに薄くて曲がる次世代型の『ペロブスカイト太陽電池』を政府施設で最大7万キロワットを導入する目標を発表した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているもよう。記事によると、同日開かれた関係府省庁の連絡会議で示されたとしており、国が率先して使い始めることで、普及の足掛かりとするのが狙いという。同社はペロブスカイト太陽電池の原材料となるヨウ素の国内最大手であることから、普及への期待から買われているようだ。
■リガクHD <268A> 2,793円 +153 円 (+5.8%) 11:30現在
リガク・ホールディングス<268A>が大幅反発している。19日朝に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米国の投資顧問会社コロンビア・マネジメント・インベストメント・アドバイザーズと共同保有者による株式保有割合が8.56%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資一任契約に基づく純投資としており、報告義務発生日は6月15日となっている。
■ヤマダホールディングス <9831> 681.3円 +31.8 円 (+4.9%) 11:30現在
ヤマダホールディングス<9831>は6日ぶり反発。SMBC日興証券が18日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を620円から840円へ引き上げた。業界全体でエアコンが2027年問題を受けて好調に推移し、冷蔵庫や洗濯機も従前比で復調しているため、高粗利な白物家電の牽引で27年3月期は各社良好な見通しが可能だろうと指摘。エディオン<2730>との統合の決断も今後のアップサイドポテンシャルとした。これが材料視されているようだ。
■住友重機械工業 <6302> 5,593円 +154 円 (+2.8%) 11:30現在
住友重機械工業<6302>は続伸。SMBC日興証券が18日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を4800円から6900円へ引き上げた。構造改革による収益性改善を評価。カタリストはメカトロニクス事業とインダストリアルマシナリー事業の収益性改善、26年12月期末の新中計でのROE改善施策とした。これが材料視されている。
■フリービット <3843> 1,485円 +34 円 (+2.3%) 11:30現在
フリービット<3843>が4日続伸している。18日の取引終了後に集計中の26年4月期連結業績について、売上高が従来予想の600億円から625億円(前の期比13.5%増)へ、営業利益が61億円から66億5000万円(同13.0%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。5Gインフラ支援事業におけるMVNO向け事業支援サービスの伸長や、5G生活様式支援事業における集合住宅向けインターネットサービスの拡大、企業・クリエイター5G DX支援事業におけるアフィリエイト事業の取引規模拡大などにより全セグメントで増収となったことが貢献した。また、グループ一体運営による販管費率の改善が進んだことも寄与した。
■ワールドHD <2429> 2,455円 +50 円 (+2.1%) 11:30現在
ワールドホールディングス<2429>は3日続伸。18日取引終了後、27万株(自己株式を除く発行済み株数の1.50%)を上限に19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は18日終値の2405円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ワールドHDは予定通り買い付けを実施し、25万株を取得した。
■鶴見製作所 <6351> 2,266円 +14 円 (+0.6%) 11:30現在
鶴見製作所<6351>が6日続伸している。18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米国の投資顧問会社ダルトン・インベストメンツによる株式保有割合が12.69%から13.71%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は長期的保有とし、「更に発行者、その役員・取締役、他の株主などとの間で、発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」としており、報告義務発生日は6月11日となっている。
■ベイカレント <6532> 5,316円 -465 円 (-8.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位
ベイカレント<6532>が大幅安。前日の米国株市場でコンサルティング大手のアクセンチュア<ACN>が急落した。決算発表とあわせて通期見通しを引き下げたことが嫌気されたもよう。これを受け、きょうの東京市場では同業銘柄に売りが波及し、国内大手のベイカレントをはじめ、ノースサンド<446A>、グロービング<277A>などが値下がりしている。
■有機合成薬品工業 <4531> 423円 +80 円 (+23.3%) ストップ高 11:30現在
有機合成薬品工業<4531>がカイ気配スタートで底値圏から急浮上。半導体関連株への物色意欲は旺盛で、半導体材料などを手掛ける化学セクターにも投資資金の流入が観測される。そのなか、同社は食品向けアミノ酸や医薬中間体及び電子材料などに展開するが、高品質アミノ酸ではグローバルベースで屈指の競争力を有しており、半導体分野でも存在感を示す。アミノ酸の一種であるグリシンは最先端AI半導体のCMP研磨や微細加工で必須の化学物質であり、同社は世界トップクラスのシェアを誇る。急増する半導体需要を背景に、同社は福島県の主力工場の生産能力を大幅増強しており、投資資金攻勢の手掛かりとなっているもようだ。
■JMACS <5817> 1,049円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
JMACS<5817>が急伸。電線御三家の一角では古河電気工業<5801>もストップ高に買われ、住友電気工業<5802>が値を飛ばし、SWCC<5805>や三ッ星<5820>を含めて電線株が一斉蜂起の様相を呈している。御三家の1社であるフジクラ<5803>が前日の引け後に今期業績予想の上方修正を発表し、同社株はストップ高カイ気配の水準で大量の買い注文を抱えた状況となっている。データセンター関連での光ファイバーケーブルの力強い需要が改めて意識されるなか、AI関連株を選好する投資家の資金はフジクラ以外の電線株にも回帰する形となり、関連株に大きな浮揚力を与える格好となった。東証の業種別指数のうち、電線株を含む「非鉄金属」は上昇率でトップとなっている。
●ストップ高銘柄
古河電気工業 <5801> 53,360円 +7,000 円 (+15.1%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
北川精機 <6327> 5,150円 -1,000 円 (-16.3%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース