人気テーマ株のフジクラも時にほぼスルー、6年で資産4倍化の技
すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技
AI相場で勝つ人
暴落大好きさんの場合-1回完結
イラスト:福島由恵82歳の専業投資家。事業経営の第一線を退いた2020年に本格的に投資を開始した。当時は70代半ば。優良大型株や米ハイテク銘柄を中心とした長期・分散投資を続け、運用資産は20年の6000万円から足元では2億2000万円へと4倍に拡大した。経営経験に加え、複数の企業で経営メンバーとして事業運営に携わってきた経験をもとに、投資では経営者の人柄や経営姿勢に着目した銘柄選びを得意とする。「株探-個人投資家大調査-2026」の回答者で、投資スタイルは「テーマ重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
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| この記事を読んで分かること |
| 1. 6年で資産4倍を実現した投資スタイル |
| 2. 配当重視、テーマ重視それぞれの選別ポイント |
| 3. 経営経験をもとに目を光らせている点 |
こんなこと、絶対にマネをしてはいけません!
余計な支出削減&長期分散積み立てを金科玉条とするファイナンシャルプランナー(FP)からは、真っ先に睨まれてしまいそうなのが今回登場する暴落大好きさん(ハンドルネーム、以下ボウラクさん)だ。
コロナ禍の2020年、ビジネスの第一線から退いた76歳のボウラクさんは、投資のアクセルを強く踏む。投資を始めたのは2011年頃だが、20年までは仕事に神経を集中させていたため、投資はたしなむ程度だった。
アクセル全開にした20年当時の資産は6000万円。第2の人生を歩むには不自由なく暮らせる資産を持っていたが、年金以外の収入を稼ぎたいというのが動機だった。
その投資スタイルは、ハンドルネームの通り、相場の急落・暴落時に買い向かう逆張りだ。2024年8月の日銀ショック、25年4月の関税ショック、26年3月のイランショックでは、今が好機と買い出動した。
落ちてくるナイフをつかみにかかる投資家は珍しくないとはいえ、大勢の投資家の見方と逆をいくリスクは大きい。
その点は本人も承知の上で、反発期待値の高い銘柄に物色対象を絞ってきた。その戦略が奏功し、ボウラクさんの運用資産は6年で約4倍に拡大し、現在は2億2000万円に達している。
このパフォーマンスは、同期間の日経平均株価およびTOPIX(2倍台)を上回る。反発期待値の高い銘柄狙いで、日経平均をアウトパフォームしたボウラクさんの技を見ていこう。
投資対象は、優良大型株やテーマ株
ボウラクさんが物色対象にするのは、優良大型株や人気テーマに関連する銘柄だ。
本人の経験では、こうした銘柄は相場のショックで急落しても、その後に反発し、継続的な買いが入りやすい傾向がある。急落局面で仕込んだ銘柄を数カ月から年単位で保有し、リターンの拡大を図る。
優良大型株や人気テーマ株でも、本人が設けている反発期待値を高める基準に該当しなければ、慎重モードに転じることもある。
直近では、人気テーマ株のフジクラ<5803>が該当した。同社株は3月に市場を襲ったイランショック時には買い向かったが、5月の決算発表後に急落した際には買い増しを控えめにした。
その基準とはどのようなものか。