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為替週間見通し:ドルは底堅い展開か、日本の追加介入に警戒もドル買い継続で

通貨
2026年8月1日 14時51分

■FOMC・日銀会合通過も介入観測で乱高下-一時158円台前半まで急落

今週(7月27日-31日)のドル・円は乱高下する展開。週前半は中東における米・イランの攻撃一時停止観測などを受けて方向感を欠いたが、良好な米経済指標を支えに週半ばにかけては163円台後半の高値圏を維持した。28-29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、9対3の賛成多数で政策金利を3.50-3.75%に据え置いたものの、反対票を投じた地区連銀総裁3人が利上げの必要性を主張し、ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長も「必要なら行動をためらわない」とインフレ抑制への強い姿勢を示したことでタカ派色が意識され、ドル買いが優勢となった。しかし、30日のニューヨーク市場では日本の通貨当局による円買い・ドル売り介入観測が急浮上し、ドル・円は一時5円近く急落して157円台後半まで下落。30-31日開催の日銀金融政策決定会合で政策金利の1.00%据え置きが確実視される中、米財務省が邦銀に為替介入の可能性を通知したとの報道やNY連銀によるユーロ・円のレートチェック観測も伝わり、円買いが再燃した。ドル・円は160円台から158円台前半まで大きく上下動する不安定な相場となった。

7月31日のロンドン外為市場でドル・円は下げ渋り。30日の為替介入に似た動きが31日もみられ、160円50銭から158円54銭まで2円程度急落。ただ、その後は160円台に持ち直した。

■ドルは底堅い展開か、日本の追加介入に警戒もドル買い継続で

来週のドル・円は底堅い展開か。日本の追加的な為替介入への警戒感が強まれば、円買い先行の見通し。ただ、中東情勢で和平は遠のいており、ドル選好地合いが続けば下げづらい。ドル・円は7月30日夜、162円80銭台で政府・日銀の円買い介入とみられる動きが強まり、5円弱安い157円90銭まで下落した。米金融当局のレートチェックの可能性も指摘されたが、その後は160円台に持ち直した。ただ、日銀は同30-31日開催の金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決定。それを受け、今後の利上げ期待後退から円売りに振れやすいため、追加的な為替介入への警戒が強まれば下落基調を強める見通し。一方、親米ヨルダンに対するイランの攻撃やそれに対する米国の報復が見込まれ、中東情勢は再び混迷状態に陥った。イスラエルも含む対立に終止符を打てず、「有事のドル買い」が入りやすい展開となりそうだ。NY原油先物(WTI)は1バレル=80ドル台後半に水準を切り上げ、インフレ圧力として意識されやすい。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策への思惑はいったん後退したが、原油高が続けば早期利上げ観測につながりやすい。

【米・7月ISM製造業景況指数】(3日発表予定)

3日発表の米7月ISM製造業景況指数は54.0と、前回の53.3から改善が予想される。節目の50を大きく上回っており、景気回復期待を背景としたドル買い地合いに。

【米・7月雇用統計】(7日発表予定)

7日発表の米7月雇用統計で労働市場の拡大が示されれば、引き締め的な金融政策をにらみドル買い継続。6月は失業率が4.2%、非農業部門雇用者数前月比+5.7万人、平均時給は前年比+3.5%だった。

予想レンジ:155円50銭-165円00銭

○上値・下値ポイント一覧

上値ポイント:170.0円、177.8円、191.6円、209.1円

下値ポイント:158.5円、158.0円、152.0円、145.0円、127.2円

【ドル買い要因】

・FOMCで3人が利上げを主張し追加利上げ観測が残存

・米金利高止まりを背景としたドル買い

・日米金利差を背景としたドル買い

【ドル売り要因】

・円買い介入とみられる円急騰

・日銀の追加利上げ観測

・米景気・インフレ鈍化によるドル売り

《FA》

提供:フィスコ

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