本日注目すべき【好決算】銘柄 太陽誘電、日東紡、オムロン (5日引け後 発表分)
8月5日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
太陽誘電 <6976> [東証P] ★今期経常を56%上方修正
◆27年3月期の連結経常利益を従来予想の270億円→420億円に55.6%上方修正。増益率が11.9%増→74.1%増に拡大する見通しとなった。主力のコンデンサーでAIサーバー向けを中心に、高付加価値なハイエンド品の販売が想定以上に増加することが寄与。需給逼迫に伴う値下げ圧力の緩和や一部製品での価格改定の実施に加え、円安効果も利益を押し上げる。
日東紡 <3110> [東証P] ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆27年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比94.1%増の84.3億円に拡大して着地。電子材料事業でAIサーバー向け高機能スペシャルガラスの販売が大きく伸びたことが寄与。メディカル事業では免疫関連や骨代謝マーカーなどの体外診断用医薬品が好調だった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の260億円→300億円に15.4%上方修正。増益率が20.7%増→39.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
三洋化 <4471> [東証P] ★今期経常を一転22%増益に上方修正、株式分割と自社株買いも発表
◆27年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の65.5億円に急拡大して着地。半導体・電子部品関連を中心とする高付加価値製品の販売拡大に加え、中東情勢の悪化による輸入品の供給遅延に伴う一時的な需要が発生したことが収益を牽引した。原材料価格上昇の売上原価への反映に時間差が生じたことも利益拡大の要因となった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の115億円→150億円に30.4%上方修正。従来の減益予想から一転して22.4%増益見通しとなった。
同時に、9月末現在の株主を対象に、1→4の株式分割を実施することも明らかにした。併せて、年間配当を従来計画の175円→125円へ実質14.3%増額修正した。
さらに、発行済み株式数(自己株式を除く)の2.2%にあたる50万株または25億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、8月31日付で100万株を消却するほか、今回取得する自社株も全数を27年3月31日付で消却する。
東海カーボン <5301> [東証P] ★今期最終を一転10%増益に上方修正
◆26年12月期の連結最終利益を従来予想の120億円→220億円に83.3%上方修正。従来の減益予想から一転して9.6%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。自動車・タイヤ産業向けカーボンブラックの需要回復に加え、メモリー半導体市場向けソリッドSiCフォーカスリングの好調が持続することが要因。政策保有株式の縮減に則った株式売却に伴い、特別利益が発生することも最終利益を押し上げる。
オークマ <6103> [東証P] ★今期経常を36%上方修正、配当も20円増額
◆27年3月期の連結経常利益を従来予想の195億円→265億円に35.9%上方修正。増益率が19.0%増→61.8%増に拡大する見通しとなった。マシニングセンターを主力とする工作機械の受注が伸びるほか、適正な販売価格や米国関税還付の影響を織り込んだ。想定為替レートを1ドル=150円から159円へ円安方向に見直したことも上振れの要因となる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→120円(前期は100円)に増額修正した。
THK <6481> [東証P] ★今期最終を2.4倍上方修正・8期ぶり最高益、配当も11円増額
◆26年12月期の連結最終損益を従来予想の227億円の黒字→548億円の黒字(前期は698億円の赤字)に2.4倍上方修正し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。AI需要に伴う半導体関連を中心とした設備投資の拡大を追い風に、産業機器事業の受注が想定を上回ることに加え、円安による収益押し上げ効果も上振れの要因となる。さらに、輸送機器事業の譲渡完了に伴う事業譲渡益164億円が発生したことも利益を大きく押し上げる。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の184円→195円(前期は246円)に増額修正した。
オムロン <6645> [東証P] ★今期最終を47%上方修正
◆27年3月期の連結最終利益を従来予想の275億円→405億円に47.3%上方修正した。旺盛なAI関連需要を背景とした先端半導体やデータセンター向け二次電池の設備投資を的確に捉え、制御機器事業の業績が想定を大きく上回ることが上振れの主因。
山一電機 <6941> [東証P] ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も18円増額
◆27年3月期の連結経常利益を従来予想の128億円→149億円に16.4%上方修正。増益率が5.6%増→22.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。コネクタソリューション事業でAI関連を含むデータセンター向けや基幹系通信機器向けの順調な需要が継続する見通しとなったことを織り込んだ。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の150円→168円(前期は148円)に増額修正した。
タングス <6998> [東証S] ★上期経常を3.4倍上方修正・4期ぶり最高益、配当も30円増額
◆27年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.1億円→17.2億円に3.4倍上方修正。増益率が15.9%増→3.9倍に拡大し、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。中国の輸出規制を受けたタングステンなどの原材料価格急騰に対し、製品への価格転嫁を進めたことが要因。注力市場向けの販売拡大に加え、原材料の調達コストが想定を下回ることも利益を押し上げる。
業績好調に伴い、上期配当を従来計画の30円→60円(前年同期は25円)に大幅増額し、年間配当は90円になる。
イチネンHD <9619> [東証P] ★今期最終を一転56%増益に上方修正
◆27年3月期の連結最終利益を従来予想の69.1億円→119億円に72.3%上方修正。従来の減益予想から一転して55.6%増益見通しとなった。太陽肥料、イチネンMAC、エムシー・ファーティコムの株式取得に伴う業績上積みに加え、負ののれん発生益47.2億円を計上することが上振れの要因となる。
株探ニュース